【Coffee_Break】今日のシュウちゃん

寝る場所へのこだわり

シュウちゃんは、甘えん坊です。

もちろん、私が甘やかしているからなのですが、日中は基本的に部屋中どこにいても私の半径30cm以内にいるのが普通です。なんとかわいいのでしょうか。かわいくないわけがない。

ところが。

夜、寝る場所は自分のハウスじゃないと、納得してくれません。

21時、22時・・、と夜が更けるにつれてソワソワしはじめ、私がちょっと立ち上がると、ハウスに向かって体を向け『連れて行きますか?連れて行ってもらってもいいですよ!僕は準備OKですよ!!』という顔をしてダッシュする用意をします。ハウスに連れて行ってもらえないとわかると、仕方なしにソファの下とかカーテンの下に行って仮眠をとり、次のチャンス(私が立ち上がる瞬間)をじっと待っているのです。

そしてついに「じゃあ、寝る?」と聞くと、『イヤッホウ!!!」とばかりにハウスの前に猛ダッシュして、私が来るのを待ち、私がハウスの扉を開けると同時にハウスの中に突入!!

ハウスに入ると振り向いて、私の手をペロッと舐めて『おやすみなさい』をして、ようやく落ち着いて眠りにつく・・。これが毎日の行動です。

何度か「今日は一緒に布団で寝ようよ」と誘ったことがあるのですが、『考えときます、で、いつハウスに連れていきますかね?』という顔をするだけで、全く聞く耳をもってくれません(笑)

あれほど、昼間は私にべったりで、まさに〈金魚のふん〉状態なのに、夜寝る場所は絶対にハウスでなくてはいけないというこだわり・・。

これはいつ頃から始まったかというと、もう覚えていません。気が付けばこんな感じになっていました。

中型犬にしてはかなり大きなハウスを買ったので、気に入ってくれてるのは嬉しいのですが、「朝起きたら、布団にもぐりこんできてた!!」という憧れのシチュエーションは叶えられそうもありません・・。

【Break time】 ボールを打つ時「声」って出る?

Today’s Practice Concept : 本日はお休み

本日は、Break time という事で、ラリー中やボレー、サーブ等、ボールを打つ時の「声」について考えてみたいと思います。

みなさんは、サーブ等ボールを打つ時「声」って出ますか?ショットが決まった時の「Come on!」ではなくて、ショットの時です。

私は、「出ます」ね。・・・・・なぜ、「声」って出すんでしょうか?出さない人プレイヤーもたくさんいるかと思いますが・・・・・。

経験談で考えてみると、

 

①気合いが入る(ような気がする)

②雰囲気を作る(ような気がする)

③楽に打てる(ような気がする)

 

この3点でしょうか。テニスコートで耳を澄ますと・・・・・・いろんな「声」が聞こえてきますよ。

そこで、いきなりランキングのコォ――ナァァ――――!!!!!・・・・・・・・ここでは、とあるテニスコートで聞こえてくる「声」を独自の「耳」で集計した結果を発表します!!

 

第3位っっ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・!   「ハィッ」です。

これは、きれいな「ハ」ではなく、鼻にかかった「ア」に近い「ハ」です。比較的小さな「声」ですね。

 

 

第2位っっ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・!   「オィ(ウィ)」です。

これは、「オ」と「ウ」の間のような「オ」です。比較的大きな「声」ですね。

 

 

第1位っっ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・!  「フンッ」です。

鼻から息を小気味よく吐き出しながら、「フン」です。鼻が乾燥しそうですね。

 

 

このように、テニスコートで耳を澄ますと、いろんな「声」が聞こえてきます。・・・・・・・・・・・・・・・・・ホントニ、ドーデモイイハナシダ・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

でも、この「声」は良いこともあると思っています。前述した「声」をなぜ出すのかという3つのフレーズの③です。

 

③楽に打てる(ような気がする)

→これは、実は効果があると思います。この「」は、所謂「深呼吸」に相当する動きだと感じます。息を吐く事で、緊張状態(筋肉の強張り)を和らげる効果があるように思えます。

→トッププロの試合でも、ボレーの時やスマッシュの時よく見ると、息を「フゥゥゥー」と吐きながらスイングしている事がよく見られます。これは、明らかに肩の力を抜き、楽にスイングする為に行っている動作だと思います。これと同じように、ボレーやスマッシュのようにボールをよく見る時間が少ないショットにおいては、「深呼吸」をしている時間もない為、比較的短い言葉「声」を出す事で「緊張の緩和」を行っているのだと感じます。・・・・・・・・・・・・・・・「声」の種類は何でもいいかと思いますが(笑)

 

マナーも踏まえて、相手に対する「声」ではなく、自分の緊張緩和の為の「声」をしっかり出して、常に楽に自然なスイングができるように心がけていきたいと思います。

 

 

次回は、「試合のゲーム間(セット間)について」です。

 

 

スタンスについて

Today’s Lesson Concept : ライジングで打つ

本日のレッスンでは、「ライジングで打つ」事をレッスンで行いました。その生徒さんは上級で、非常にラケット操作が上手く、手首でラケット面を変えて自在にボールをコントロールできます。大きくスイングする事なく、ラケット面の弾力でボールを飛ばすスキルです。このようなスキルを最大限に活かす為、「ライジング」のレッスンを行いました。

①相手にロックオンさせない(タイミングを外す)

②相手にコートを狭く感じさせる(ミスの誘発)

「ライジング」はとても難しいスキルですが、前述したように「ラケット操作が大きなスイングを必要としない(ラケット面を作る事が上手い)」というスキルを持っているので非常に上手に対応されていました。

ベースラインよりも2歩前のポジションでプレーする事で、相手もコートが狭く感じる一方、自分もネットが近くなる為それ相応のリスクもあります。しかし、本日のレッスンでは、スライスでの深いボールや浅いボールを打ち分け、オープンコートを作れていましたので、今後もこのポジションに慣れる事を進めていきたいと思います。

 

本日は、「ボレーについて」考えてみたのですが、考えがまとまりませんでした・・・・・・スミマセン・・・・・・・・・もっとよく考えてから「ボレーについて」はお話したいと思います。

ですので、改めて本日は「スタンスについて」少し考えてみたいと思います。

 

「スタンス」とは、ボールを打つ時の「姿勢」ですね。「スタンス」には、大きく分けて「オープン」と「クローズド」があります。

それぞれの特徴は、以下の通りかと思います。

①オープン

利き腕と同じ足を横に滑らせ、体が前を向いている状態でスイングする。

メリット

・テイクバックが比較的小さい為、速いボールに対応し、ボールを捉えやすい

・常に前を向いている為、相手コートがよく見える

・横に振られた際にボールに近い足を横に踏み出す為、ボールに届きやすい

デメリット

・テイクバックが比較的小さい為、腕や胸・肩の筋力がなければ強い球が打ちにくい

・前方への踏み込みが少ない為、体が浮いてしまう

 

②クローズド

利き腕の逆の足を前方へ滑らせ、体が横を向いている状態でスイングする。

メリット

・肩が前方へ入る為、ボールを呼び込めやすい

・腰が横の状態から前へ回転させることができる為、スイングが比較的大きくなり強い球が打ちやすい

・足が前方へ踏み出す為、体が沈み重心が下がりやすい

デメリット

・腰が横の状態から回転させる大きなスイングとなる為、速いボールに対応しにくい

・横に振られた際にボールから遠い内側の足を踏み出す為、ボールに届きにくい

 

私自身、基本は「オープン」です。しかし、最近になって「クローズド」で打つ事を意識しています。それぞれメリット、デメリットがあるかと思いますので、どちらの方が良いという事はありませんが、より強いボールを打ちたいと感じるようになったからです。

その為には、デメリットの克服が必要と感じます。

デメリットである、「速いボールに対応しにくい」「ボールに届きにくい」は共に、「準備の時間が必要」という事になると思います。

「クローズド」の場合は、「一歩」が必要となります。この「一歩」の時間が「速い球や振られた球に追いつけない」理由になるかと思います。

 

では、この「一歩」の時間を早める、つまり「準備」を早める為には何をすればいいのでしょうか。

それは、2点だと考えます。

 

①予測

相手の返球に対して、その球速やコースを「読む」事。これは、相手の返球に対応する「相手に合わせるテニス」では難しく、自分の戦略でボールを打つ「相手を動かすテニス」をできれば可能となります。

②足の速さ

サイドステップや一歩を「踏み出す速さを鍛える」事。これは、筋力ではなく瞬発力。当然、瞬発力には筋力は必要ですが、トレーニングの方法が違いますね。「反応」スピードが上がれば可能となります。

 

双方ともに一見難しく思えますが、「戦略」と「一瞬の反応」を意識して実践すれば、意識していない時よりも段違いで「準備」は早くなります。しかし、ある程度意識している状態から、更に早めるとなるとしっかりとしたプランに基づく「練習(訓練)」が必要となります。

その「練習(訓練)」の方法については、またの機会にお話ししたいと思います。

 

次回は、「【Break time】 ボールを打つ時「声」って出る?」です。

 

 

ラリー中の視点について

Today’s Practice Concept : 雨の為休み

本日は、「ラリー中の視点」について考えてみたいと思います。

「ラリー中の視点」とは、ラリーをしている中で「何を見ているか」という事です。

先ずイメージできるのが、

 

①相手の位置 → 相手がどこにいて、どこが空いているのかを確認

②ボール → 飛んでくるボール、飛んでいくボールを確認

 

この2点だと思います。確かにこの2点は見なければならないものです。

では、なぜこの2点を「見る」のでしょうか。・・・・・一見、当たり前のような事を考えてみます。

 

①相手の位置 → 相手の打ちにくい場所や相手がいない場所を見つける為。

②ボール → しっかりとボールを打つ為。

 

このような理由だと思います。ここで考えたい事が、たった2点とは言えラリー中、同時にこの2点を見る事ができるか(できているか)です。テニスでは、約2~3秒レベルでボールが飛んできます。この間でもボールは動き続けています。また、当然相手も動いています。果たして、この短時間の内に両方をしっかりと「見る」事はできるでしょうか。

一方、この2点、特に①を「見る」理由が問題です。相手の打ちにくい場所や相手がいない場所を見つける為に「見る」という事は、その場その場で打つ場所を決めているという事になります。

 

③約2秒~3秒の間で、相手の動きと同時にボールの動きを見る

④相手の打ちにくい場所や空いている場所を見つけるという事は、その場その場で打つ場所を決めている

 

この「見る」という作業は、とてもリスキーですね。

 

①は「ボールを見失う(インパクトのポイントがズレる)可能性を生じる。」

②は「パターンがなく、その場のジャッジで返球している為、ゲームメイクができない。」

 

という事になります。

①②両方を見なければならない事は事実です。しかし、同時に「見る」事がリスキーなのであれば、どちらを見ればいいのか。

 

皆さんは、どちらを見ればいいと思いますか?または、やっぱりどちらも見ないといけないと思いますか?

 

私は、「ボール」を見ればいいと思います。決して「相手を見なくてもいい」という事ではなく、「相手は見なくても、位置はわかる」からです。

それはなぜかと言うと、「戦略(パターン)」があるからです。

 

 

「ボール」はしっかりと見なければ良いボールは打てない。

しかし、「相手」は自分のパターンで動かしている為どこにいるのかはイメージできる。

 

 

ですので、「ラリー中の視点」は常に「ボール」を意識し、インパクトの瞬間まで「ボール」を凝視します。「相手」は、パターンで攻めている為自分が打ったボールで相手を動かすイメージです。

 

 

相手が動くのではなく、自分がボールを打つ事で相手を動かしている

 

 

このイメージが持てれば、相手の動きに惑わされず「ボール」に集中できます。インパクトの瞬間まで「ボール」を見る事ができます。返ってきたボールはよく見るが、インパクトの瞬間は相手を見ているケースもよくあります。それで上手くいく事もありますので、これでなければならない事はありません。しかし、インパクトの瞬間に顔を動かす事はインパクトのブレを生じます。顔が前を向くという事は「肩が開く(開きやすい)状態」という事です。肩がインパクトよりも先に開くと「手打ち」になり、強いボールを打つ事は難しくなります。あくまでも、顔はインパクト後に動かす事がベターだと言えます。

このような理由からも、

 

「ボール」をインパクトの瞬間まで見て、「相手」はイメージの中で把握している

「相手」を見る事を意識する(インパクト前に相手を見る)と、

肩が開きやすくなり強いボールが飛びにくくなる

 

という事を理解して、ラリー中の視点は「ボール」を「見る」事を基本として、広い視野で相手の位置をイメージ通りかどうかを確認する上で「見る」ように考えています。

 

みなさんも、ボールが上手く飛ばない時、ラケットにしっかりと当たらない時はスイングを確認するだけでなく、「ラリー中の視点」を確認してみてもいいと思います。

 

 

次回は、「ボレーについて」です。

【Break time】 風対策

Today’s Practice Concept : 深いボールと浅いボール

本日の練習では、「深いボールと浅いボール」の打ち分けをコンセプトに行いました。

「深いボール」は相手をベースラインに刺しておく為、「浅いボール」は相手のロックオンを避ける為というイメージです。また、「浅いボール」は相手がベースラインに刺さっている事から、浅いボールの処理を一歩遅らせる為でもあります。

結果としては、「深いボール」が浮いてしまい相手をベースラインに刺す事が十分にできませんでした。その為、「浅いボール」も効果的に働かず・・・・・でした。

「深いボール」が浮いてしまうのを抑えようと、スピン量を増やしたり、高さを意識したコントロールを試みましたが・・・・・・意外な「問題」が潜んでいました。・・・・・・・・・・・・・・・「風」です。

しっかりとスピンをかけ、低めにコントロールするも「深さ」が足らず打ち頃になったり、高めにコントロールすると球速が速くバックアウトしてしまう事が多々ありました。・・・・・・・・・・・・決して「風」のせいではなく、私のスキル不足です・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・トホホ

もっともっと練習しますっっ!

 

本日は、Breaktimeとして「風」について考えてみたいと思います。

みなさんは「風」をどのように意識していますか。それとも意識しないですか。私の場合は、意識してしまいます。勿論、意識せずいつものようなボールを打てる事がベストだと思うのですが、ボールの軌道に影響がある程度の「風」があるとやはり意識は必要かと思っています。

「風」には「追い風」と「向かい風」、そして「横風」がありますよね。いずれの対応もイメージできると思います。

①「追い風」→球速が速くなり、球足も長くなる為、深いボールに注意して低めのボールでコートに落とす

②「向かい風」→球速が遅くなり、球足も短くなる為、浅いボールに注意して高めのボールでコートに落とす

③「横風」→風が舞っている状態でも同様に、フォア側バック側に流れてくるボールに対して、バランスを崩さず風上側へ少しベクトルをシフトしながらショット

このような感じで考えています。これを見ると、ショットに紐つけれますね。

①「追い風」→低めのボールだとネットの危険性がある為、高いボールで落としたい→スピンボール

②「向かい風」→高めのボールだと浮いてしまいチャンスボールになる危険性がある為、低いボールで滑らせたい→スライスボール

③「横風」→ベクトルを風上側へシフトするイメージだから、ショットの違いで効果はない

このように、「風」を意識した対策で「追い風」なら弱く、「向かい風」なら強くという力加減だけでなく、「風」の種類により効果的になる球種を意識して選べば、「風を利用できる」ようになると思います。

「風を味方にする」という言葉がありますが、正にこれでしょうね。

 

 

次回は、「ラリー中の視点について」です。

【Coffee_Break】 今日のシュウちゃん

シュウちゃんとの出会い

数年前から犬を飼うなら<ボーダーコリー>と決めていました。

とある、動物と触れ合える場所でボーダーコリーに出会い、「いつかボーダーコリーを飼うぞ!」固く決心してしまったのです(笑)。

でも、どこのサイトを見ても、「ボーダーコリーはとても賢い犬種ですが、同時に飼いにくい犬種です。一日の運動量もかなり多く必要で、しかも頭を使わせるような運動をさせなければ満足してくれません。」といった内容が書いてあります・・。

育てられるかなあ、どうしよう・・、と悩みつつ、とにかくペットショップに行って見てみようよ、ということになり、ペットショップに到着。

まずは店内の一番前にいた大きなブルドッグの迫力にびっくりしながら、「ボーダーコリー、ボーダーコリー・・」と探していると、店の奥にネームプレートが見えました。

「あそこだ!」と、少しドキドキしながら中を見ると、まさに動くぬいぐるみ状態の、ウルトラスーパーかわいいボーダーコリーがいるではありませんか!

「かわいいぞ・・、間違いなくかわいいぞ・・。」と予想以上のかわいさに、さらにドキドキ・・。

すると、その『かわいい動くぬいぐるみ』はおもむろにガラスに手をかけて立ち上がり、私の方に来ようとしているではありませんか!!!

絶対、私を気に入っている。この子は私を気に入っているに違いない!!

か、か、かわいすぎる~!!

そして、店員さんのとどめの一言、「抱っこしてみます?」

「はいっ」と元気よく答えた私は、恐る恐る抱っこしてみました。

ここまで来たら、もう置いて帰るなんてできません。

とりあえず見に行ってみよう、と出かけたのですが、その日のうちに連れて帰ったのでした。

 

 

ゲームメイクについて

Today’s Lesson Concept : 正確なラリー

本日のジュニアレッスンでは、「正確なラリー」をコンセプトにサポートしました。本日の生徒さんは、スイングを怖がらずしっかりとボールを打てる段階にいます。球出し練習では、フラット系の球速の速いボールを大きなスイングで振り切る事ができていました。しかし、コーチとのラリーとなると・・・・・・・一変!・・・・・・・・・・・・・・・・・・・みんな相手コートに入れる事を意識しすぎて、山なりのボールやスライス系のボールを打っていました。・・・・・・・・・・・・あの球出し練習の時の「気持ちの良いショット」は何処へ・・・・・・・・・・・・・・・・・。

「正確なラリー」を行うには、先ず「スイングスピードで飛距離を調整しない事」が大切です。しっかりとラケットを振り、球種を選んでボールを打つ事が必要です。

スピンであれば下から上にしっかりと振り上げてボールに回転をかける、スライスであれば上から下へしっかりと振り下ろしてボールに回転をかける、フラットであれば真っすぐに振ってボールを真っすぐに飛ばす。

球出し練習で自分のスイングフォームをきっちりと決める事ができれば、できる限りラリーの時間を増やし、怖がらずにラリーで振り切れる習慣をつける事が必要と感じました。

 

本日は、「ゲームメイク」について考えてみたいと思います。

ゲームメイク」とは、切り口は多様にありますので、ここでは「オープンコートを作る事」を意味するとします。

試合でよくみられる「ゲームメイク」は

 

センタラリー → クロスラリー → アングルのスピン

→ クロス返球:ストレート(ダウンザライン)、ストレート返球:クロス

 

ですね。アングルのスピンで大きく跳ねさせ、相手をコート外に追い出す。クロスで返ってきたボールをダウンザラインへウィニングショット。これが最もシンプルな「ゲームメイク」だと思います。

しかし、リスクもたっぷりです。

 

①アングルのスピンがサイドアウトとなるリスク

②アングルのスピンを強烈なストレート(ポール回し気味)でカウンターショットのリスク

 

この定石とも言える「ゲームメイク」は、誰しもがケアしているもので、ある意味「準備」されているパターンと言えます。だから、「アングルからのストレート(カウンター)」を練習で行っているケースも多いかと思います。

つまり、

 

ありきたりな「ゲームメイク」では、相手は練習済みで「準備」されている

 

と考えるべきだと思います。では、「ゲームメイク(オープンコートを作る)」には何が必要なのでしょうか。

 

大切なことは、「オープン作る事を「相手をコート外に追い出すと捉えない事」だと考えます。相手がコート内にいても「届かない場所」は作れます。

例えば、

 

バックのスライスでクロスラリー → 相手をベースライン上で仰け反らせる → 相手側のフォアサイド浅い場所(サービスエリア)へフォアのショートクロス

 

このように、相手がコート内にいても、スライスで十分に攻めていれば、相手はベースライン上でスライスに対応する為、自然と体重を後ろにかかり気味で構えています。この状態で、フォアのショートクロスを打てば、それ程ライン上を狙わなくとも相手は届かないですね。体重が後ろにかかっている状態では、十分にダッシュする事ができず、一歩が遅くなります。

 

このように、「ゲームメイク」とは「相手の一歩を遅らせる状態を作る」という切り口も有効だと感じます。

もちろん、「相手のいない場所を作る」という切り口も有効です。しかし、これは比較的考えやすい「ゲームメイク」であり、「相手の一歩を遅らせる状態を作る」という切り口は「わかっていても届かない場所」にできると考えます。

 

「ゲームメイク」は「相手の一歩を遅らせる状態を作る」

 

この「ゲームメイク(オープンコートを作る)」は、戦略(パターン)の一つで、ポイントを獲る為のとても有効な戦略です。

 

まだまだ、たくさんの「ゲームメイク」があるはずです。それを自分の得意なショットや土俵から、独自の「ゲームメイク」を発見したもの勝ちですね。最早ショット等のスキルが十分に血肉化できたのであれば、独自の「ゲームメイク」をイメージし誰も使っていない独自の「ゲームメイク」を探してみてはいかがでしょうか。きっとテニスが楽しくなりますよ。

 

 

次回は、「【Break time】  風対策」です。

ラケット操作について

Today’s Practice Concept : ラケットの「面」を意識する

本日の練習は、「ラケットの面を意識する」事で、「同じボールをしっかりと打ち続ける事」を行いました。

この「ラケットの面を意識」するとしないのとでは、同じボールを打ち続けることは難しいと感じています。スイングは同じ軌道で行おうと思っても、相手の返球により異なってきます。

同じボールを打ち続ける」には、当然「ラケット面にしっかりとボールを当て続ける」事が必要になりますね。

つまり、スイングを意識するよりも、ラケット面にどう当たっているかを意識する方が先だと感じました。ボールが思い通りに飛ばない時、よく素振りをしますが、この素振りは肩の入り方や壁の作り方、軌道をチェックするだけでなく、そのスイングでラケット面がしっかりと作れているかをチェックする事が大切と感じます。

 

本日は、「ラケット操作」について考えてみたいと思います。

ラケット操作」とは、文字通り「ラケットをどう動かしているか」です。ジュニアのレッスンを見ていても、この「ラケット操作」は千差万別で、生徒さん毎に個性あふれる「ラケット操作」をしています。自分に合った、違和感のないスイングでラケットを操作し、上手にボールを飛ばしています。その中でも、しっかりとスイングはできているものの、上手くボールを飛ばす事ができない生徒さんもいます。

この「しっかりと違和感のないスイング」ができているにも関わらず上手くボールを飛ばす事ができない原因が「ラケット操作」にあると感じます。

 

ラケットを操作する目的は、ラケット面(真ん中)にボールを当てる事です。ラケット面にボールがしっかりと当たらなければ、どれだけ強振してもボールは飛びませんね。

ラケット操作を行う上で大切なfactorは次の3つです。

 

①ラケット面を「視点」にイメージする事

②ラケット面にボールが当たった「感触」を確かめる事。

③ラケット面にボールが当たった「音」を確かめる事。

 

この3つのfactorを意識する事で、ラケット面が操作できているか(ボールがしっかりとラケット面に当たっているかどうか)を確認する事ができます。

この①~③を見て気づく事はないでしょうか・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・!!

 

この3つのfactorのキーワードは、「視点」「感触」「」です。これは、いずれも「感覚」です。

つまり、「人の体が感じる領域」です。上記3つを言い換えると、

 

①ラケット面に「」がついている感覚

②ラケットが「」の一部(延長)という感覚

③ラケット面に「」がついている感覚

 

となります。

 

「ラケット操作」を上手く行うには、「ラケットを体の一部」と感じる事が大切

 

では、「ラケットを体の一部」と感じる事とはどうすればいいのかですが、これは体の構造を考えるとイメージできると思います。

 

体の一部である」を言い換えれば、「神経がつながっている」と言えると思います。

 

神経がつながっている」という事は、「感覚が脳まで伝わる」という事です。

 

つまり、

 

ラケット面、或いはラケットの先まで「感覚」を研ぎ澄ます

 

という事です。文字で書くと難しそうに思えてしまいますが、これは至ってシンプルです。

 

「感覚」を研ぎ澄ます = 意識を「点」で集中する

 

集中の仕方でもありますが、集中の仕方には「」と「点」があると思います。

 

面の集中」とは、色んな状況を把握し、大きな視野で意識を働かせる事だと考えます。

 

点の集中」とは、局所的に把握し、小さな視野(1点)で意識を働かせる事だと考えます。

 

「ラケット面の操作」に必要な集中は、「点」であり、ラケット面を体の一部と感じるくらいに、ラケット面1点に集中する。そうする事で、ラケット面に表れる「感覚」が手に取るように伝わってきます。

 

因みに、テニスで「面の集中」が必要なケースは、「戦略」を実行する時です。

 

このように「ラケット面」をしっかりと操作するには、MYTAで大切にしている「考える力」=「集中力」が大切になってきます。

このような目では見えない部分も、しっかりとレッスンの中で伝えていきたいと思います。

 

次回は、「ゲームメイクについて」です。

戦略(パターン)について

Today’s Practice Concept : 本日お休み

 

本日は、昨日の「スイッチ」の中で出てきた「戦略(パターン)」について考えてみたいと思います。

「戦略」とは、ポイントを獲る為に実践する事を流れで捉えたものです。この戦略がなければ、永遠とラリーを続けたり、相手が打ち返してきたボールをひたすら打ち返すといった場当たり的なテニスになってしまいます。ボールを闇雲に打つのではなく、しっかりとポイントを獲るまでの道筋を決めて、それに沿ってプレイする事が大切です。

 

テニスでポイントを獲る為に必要なfactorは次の4つです。

 

①土俵 → 相手が気持ちよく打ち返しずらいショットをラリーの中で打つ事で主導権を得る為に作る。

②スイッチ → 戦略の始まり。集中の度合いを上げるタイミングでもある。

③戦略(パターン) → ウィニングショットを放つまでの布石。無理なく確実にショットし、仕留められるオープンコートを作る。

④ウィニングショット → 戦略(パターン)で作られたオープンコートへ、自分が得意なショットで確実に仕留める。

 

この中で、「戦略(パターン)」の有無がポイントにはとても重要になります。

 

ここで大切なことは、「イメージ」です。この「戦略(パターン)」を実践する上で、上記①~④をどのように「イメージ」すればいいのでしょうか。

 

<実践する順番>   ① → ② → ③ → ④

 

となります。これは当然ですね。しかし、「戦略(パターン)」のイメージの順番は、

 

<イメージする順番> ④ → ③ → ② → ①

 

です。これは、「イメージ」とは「実践」前に行うことですので、以下のような順番で考えることが必要です。

 

最後のウィニングショットを最初にイメージし、

それに必要なオープンコートはどこかを定めます。

次に「スイッチ」を押すタイミングをある程度決めた上で、

しっかりと自分の土俵でラリーを行う。

 

ついつい先ずはどんなラリーをして・・・・といったラリーの事から考えてしまいがちですが、このラリーから考えてしまうと、相手の返球がどのように返ってくるか不明な中で「戦略(パターン)」はイメージできないですね。

 

このように、「戦略(パターン)」というものを持っていると

 

「ポイントの獲り方」が定まります。

 

従って、

 

「勝ち方」が定まる

 

訳です。

 

相手の返球をひたすら厳しいコースへ厳しいボールを打ち続けるテニスではなく、しっかりと考えて、ポイントを獲るべくして獲れるテニスを目指していきたいと思います。

 

次回は、「ラケット操作について」です。

 

スイッチについて

Today’s Practice Concept : 本日お休み

本日は「スイッチ」について考えてみたいと思います。

 

「スイッチ」とは、MYTA一般コース上級でサポートしている「戦略(パターン)に移行するショット」の事を言います。この「スイッチ」が起点となり、ポイントを獲っていく事になります。

ラリーを続ける中で、自分の得意なショットを打つ為の環境を整える、言い換えれば「チャンスボール」を演出する事が大切になると思います。永遠にラリーをし続け、ミスをしたもの負けというものではなく、しっかりと自らがgame make をして、得意なショットでポイントを獲るからこそ面白いと思います。

 

「スイッチ」には、大きく分けて2つのものがあると考えます。※パターンについては、またの機会にお話ししたいと思います。

①緩急

速いボールと遅いボール、球種によるスピードチェンジを契機としてパターンを履行する。

②コース

前後左右のコースに打ち分けによるコースチェンジを契機としてパターンを履行する。

タイプによっては、この「スイッチ」を押さないスタイルもあります。※タイプについては、またの機会にお話ししたいと思います。

 

この「スイッチ」は、「決め球(ウィニングショット)」にしない事が大切です。レッスンの中でも「スイッチ」となると、急に速いボールをライン際に打ち込もうとする方がいらっしゃいます。

 

「スイッチ」とは「決め球」ではなく、これから展開していくパターンのスタート

 

 

しかしながら、「スイッチ」はスピードチェンジやコースチェンジと少なからずリスクを伴います。ですので、しっかりとその後のパターンをイメージし、ラリーを行いながら「スイッチ」を安全に押せるボールを演出する事も大切です。

 

 

「スイッチ」を無理に押さず、ラリーでしっかりと相手を抑えた上でのショットとする事

 

「スイッチ」を入れた後は、イメージ通りにショットを放っていきます。自分の得意ショットへ向けて布石を数本打ち、気持ちよく決める。

 

 

「スイッチ」後は、ウィニングショットへ向けた攻め(布石)を打ち、得意ショットで決める(パターン)

 

このように、「スイッチ」を意識しておけば、永遠と続くラリーで相手のミスを待つ事無く、自分から「仕掛ける」事ができます。

 

それでは、「スイッチ」には、どのような球があるのでしょうか。・・・・・・・・・・・・・・・・これは、各々のプレイスタイルやシーンによって異なります。

しかし、「スイッチ」を入れる球として必要なfactorは次の3つです。

 

①セーフティな球である事

②相手の打ちにくい球である事

③返球が予測できる球である事

 

つまり、「スイッチ」を入れる際は、必然と力が入ります。自分がミスをするリスクがあるショットになりますので、できるだけセーフティな球(コース)を選びましょう。

次に、セーフティな球であるが故に、相手が容易く打てる球だと攻撃されます。しっかりと相手のポジションを確認した上で、相手が打ちにくい球(コース)を選びましょう。

最後に、「スイッチ」を入れた後、パターンが実践できるように返球が予測できる球(コース)を選びましょう。

 

この3つを意識し、自らが考え、思い通りのポイントを獲得していければ、ラッキーではなくgame make によるポイント獲得で、雰囲気もこちらに流れてきます。そして、何よりも「面白い」です。

 

今回お話しした「スイッチ」は、戦略(パターン)の実践に必要なショットです。この「戦略(パターン)」については次回お話ししたいと思います。

 

 

次回は、「戦略(パターン)について」です。