メンタルについて

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Today’s Practice Concept : 左右の振りで展開

本日の練習は、ラリーの中で「左右への振り」を意識しました。「左右への振り」は普通に行う展開ですが、その「左右のバランス」を注意しました。相手はフォアもバックも相当な精度を持っています。単調に左右へ振っても効果はあまりありません。そこで、「左右への振り」のテンポに打球速度の変化を加えてみました。当然遅いボールになると攻め込まれてしまいますが、速いボールが活きてくると共に、打ちにくさを感じているように思えました。左右への振りを意識すると、ショートクロスで決めにかかってしまいがちですが、左右へ緩急をつけて振るだけで遅いボールはミスの誘発、速いボールは浮いてくるチャンスボールを演出できると感じました。

あまりコース(ライン際)を意識せず、球速のイメージを持ってみようと思います。

 

 

本日は、「メンタル」について考えてみたいと思います。先日に「テニスの結果=スキル×戦略×メンタル×雰囲気」のお話をしました。そこで、プラスにもマイナスにもなる「メンタル」が重要だと感じる事ができました。そこで、この「メンタル」はどのように培い、コントロールすればいいのかを考えてみます。「メンタル」には「自分のメンタル」と「相手のメンタル」がありました。今回は、「自分のメンタル」について考えてみます。

 

「メンタル」とは文字通り「心の持ち様」です。怖い事があれば「怖いと思う」、うれしい事があれば「うれしいと思う」という目の前の事象に直結した「心の状況」ですね。という事は、「メンタル」とは一定のものではなく、目に映る(感じる)感覚や事象によって常に変化するものだという事になります。「メンタル」を培い、コントロールする為には、この「一定ではなく、常に変化する」という事を理解しなければならないと感じます。また、「メンタル」というと精神論的な、抽象的な事をイメージしますが、実はそうではなく実にシンプルで素直なものだと思います。先にも述べましたが、怖いものを怖いと思う気持ちやうれしい事をうれしいと感じる気持ちは実に素直な気持ちであり、これが「メンタル」だからです。

 

 

「メンタル」とは、目の前の事象により常に変化し、抽象的なものではなくシンプルで素直なもの

 

 

「メンタル」とはその瞬間に起こった事に対する「心の状況」でした。この「その瞬間に起こった事」というのが大切になります。つまり、その瞬間に起こった事が「メンタル」に大きく影響するという事です。例えば、スマッシュをネットにかけてしまったという事が「凹む」という「メンタル(心の状況)」を生み出すというように。

となると、「メンタル」をコントロールするという事は「その瞬間に起こる事」をコントロールするという事になるような気がします。しかし、それは不可能ですね。「その瞬間に起こる事」をコントロールするなんてことは残念ながらできないですね。先の例えで言うと、「凹む」という「メンタル」を避ける(コントロール)する為に、「スマッシュをネットにかける」という「その瞬間に起こる事」を「スマッシュを決める」とコントロールするという事になります。・・・・・・・・・・・・・・初めからネットにかけようと思ってスマッシュを打ってるプレイヤーなんておらんっっっ!!!決めれるっ!と思って打ったスマッシュが決まらない(予想外の事が起こる)から凹むんだ!!・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ですね。当然です。だから、「メンタル」をコントロールする為に「その瞬間に起こる事」を意識しては駄目。つまり、凹む事(メンタルが下がる)から「上手くやろう」と意識しすぎる事は駄目だという事になります。

では、どうすればいいのでしょうか。先の文章の中にヒントがありました。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・それは、「予想外の事が起こる」です。「メンタル」とは「心の状況」でした。「心」とは既知と未知ではその影響は大きく異なると感じます。例えば、怖い事があったとしてもそれが既知(既にネタバレ)であれば「怖いと思わない」ですね。その怖い事が未知だから、予想外の事だから「怖いと思う」訳です。

 

 

「メンタル」とは、未知のものに影響される

 

 

つまり、「メンタル」をコントロールするとは、「予想」をコントロールするという事になるような気がします。「予想」をコントロールする、言い換えれば「予想を幅広くしておく」という事です。「予想外の事が無い」状況を作る事がポイントになります。

 

 

「メンタル」をコントロールするとは、「予想外の事が無い」状態を作り出す

 

 

では、「予想外の事が無い」状態を作り出すにはどうすればいいのでしょうか。「予想外の事が無い」という事は、裏を返せば「予想内の事ばかり」という事になります。つまり、「予想」をたくさん持っておくという事です。この「予想をたくさん持つ」事を「メンタル」を培う事になり、何が起きても「メンタル」が変化しない状態を「メンタル」をコントロールしている事になると考えます。

 

 

「メンタル」を培うとは、「予想をたくさん持つ訓練」の事。

「メンタル」をコントロールするとは、何が起きても「メンタル」が変化しない状態を作り出す事。

 

 

「メンタル」を鍛えるというと強靭な精神力と紐付けやすいですが、一言で強靭な精神力と言ってもイメージしにくいですね。実に抽象的な言葉です。

しかし、「メンタル」を鍛えるとは、常にアンテナを張り、様々な状況でその都度「この場合、もしこうだったらどうなる?」という「仮定(仮説)」を立てて考える事だと言うとイメージできると思います。

先の例えで言うと、「スマッシュをネットしてしまった」時にただただ凹むのではなく、「もしネットせずに決まっていたらどうなる?」と考えます。まず、ポイントが獲れ、波に乗れ、次のポイントも余裕をもって挑む事ができるな・・・とその先が見えてきますね。逆も然りです。「スマッシュが決まった」時に、ただただガッツポーズをするのではなく、「もしネットしていたらどうなる?」と考えます。まず、ポイントを失い、相手が波に乗り、次のポイントにプレッシャーがかかるな・・・とその先が見えてきます。このように予め「予想」を「ネットした時と決まった時」の両方を持っておくのです。そうすると、「ネットした時」の「メンタル」は「予想外の事ではない」為凹み方は違うと思います。とは言え、スマッシュを打つ瞬間に「ネットする時と決まる時」の「予想」をしないといけないと言っているのではなく、日々の練習の中でそのような「予想」を持っておくのです。それの繰り返しで、「メンタル」の変化度合いは安定していくと考えます。

 

 

「メンタル」は日々の練習の中で、

「予想」をたくさんしながらプールし「メンタル」の変化度合いを抑制する事で培う

 

 

このように、「メンタル」とは目には見えないもので一見抽象的なものだと考えがちですが、実に素直で「予想」の範囲内にする事で「安定」するものだと思います。

これが、「自分のメンタル」を培い、コントロールする方法だと思います。

 

次に「相手のメンタル」について考えてみたいと思いますが、これは次回にお話ししたいと思います。

 

 

次回は、「メンタルについて―続」です。

 

 

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