試合の雰囲気について

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Today’s Practice Concept : 雪の為中止

本日も・・・・雪・・・・・・・泣・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・トホホ・・・

 

本日は「試合の雰囲気」について考えてみたいと思います。試合での「雰囲気」って・・・ありますよね。言い換えれば「波」のような「どんなボールでも入るような気がする」や「何をやっても上手くいく気がしない」と感じる場の空気。

雰囲気」とは、国語辞書で調べると「その場やそこにいる人たちが自然に作り出している気分。また、ある人が周囲に感じさせる特別な気分」とあります。この意味で大切なことが2点あると思います。

 

 

①「自然に作り出している

→作為的に作り出すのではなく、自然に作り出していること

 

②「ある人が周囲に感じさせる特別な

→感じ「させる」というようにベクトルが存在し、「ある人」という起点がある

 

 

つまり、試合での「雰囲気」とは、「プレイヤー自らが相手に向かって自然に作り出す気分」という事になります。

では、テニスの試合において「雰囲気」とはどのような事なのか。

 

 

①自分のショットが何でも決まるような気がする ⇔ 何を打っても決まる気がしない

②観客が皆自分の応援をしているような気がする ⇔ 相手の味方のような気がする

 

 

このような時に「雰囲気」を感じるのではないでしょうか。この「雰囲気」というのが、実は試合において厄介なものだと思うのです。

というのも、この「雰囲気」はプレイヤーの力を引き出すものであり、且つプレイヤーの力を抑えるものでもあると思うのです。

テニスの試合においては、まず第一にどちらが良いショットを打てるか。どちらが良いコースに打てるかという「スキル」の戦いになると思います。第二にどちらが相手を知り、勝てる道筋をイメージできているかという「戦略」の戦いになると思います。第三にどちらが冷静で、焦らず自分のプレイを貫く事ができるかという「メンタル」の戦いになるかと思います。

このように、「スキル」「戦略」「メンタル」の3つで戦っている中で、いずれにも追い風や向かい風になる「雰囲気」という厄介なものが存在しているのです。まずは、この「雰囲気」というものの存在を理解する事が大切と考えます。

 

 

テニスの試合 →

「スキル」「戦略」「メンタル」で戦うが、

そこには「雰囲気」というプラスにもマイナスにも働くものがある

 

 

このように考えると、「試合で勝つ」には、「スキル・戦略・メンタル」のアップは勿論の事、「雰囲気」を味方にするという事も大切なように思えます。

では、「雰囲気」を味方にするとはどういうことなのか。それは、前述した①何でも決まるような気がする②自分を応援しているような気がするという「気分」になれる事だと考えます。

では、そのような「気分」になるにはどうすればよいのかが気になりますね。それは、そのような「気分」の時の自分を思い起こしてみましょう。

 

自分のショットが何でも決まるような気がする・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・観客が自分を応援しているような気がする・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・こんな時はどんな時か・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

ここで間違ってはいけないのが、「良いプレー」をして何でも決まるような気がしてきた、或いは観客が自分のプレーを見て応援しているような気がするというように、「良いプレー」をしてから生じる「雰囲気」ではない事です。この「良いプレー」をしてから生じる「雰囲気」を考えてしまうと、そのような「良いプレー」をしなければならないという「力み」が生じ、且つ後発的・偶発的な「雰囲気」になってしまいます。

ですので、「雰囲気」はその意味の通り、相手に向かって自然に作り出されるものと考え、「良いプレー」をするという作為的に作り出される気分ではないはずだと思う訳です。

 

 

「雰囲気」とは相手に向かって自然に作り出される「気分」であり、

「良いプレー」によってもたらされる「気分」ではないと考える

 

 

では、「良いプレー」をせずとも「雰囲気」を作る事はできるのでしょうか。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・できると思います。

どんなショットでも決まるような気がする「気分の時」は、「ボールがよく見え、相手の位置もよく見え、気持ちよくショットができる時」と言い換えることができるのではないでしょうか。

この「ボールがよく見え、相手の位置もよく見え、気持ちよくショットができる時」とは、どんな時なのか。

 

 

余裕」がある時

 

 

だと思うのです。この「余裕」は確かに「良いプレー」をした後によく出てきますね。しかし、試合前から持つ事ができる「気分」でもあります。「余裕」がないと「視野が狭くなり、無駄な動き(準備過多)が多く、正確にショットできない」状態になります。このように、「どんなショットでも決まるような気がする」という「気分」は、「余裕」がある時に生じる「雰囲気」だと思います。

 

また、観客が自分を応援しているような気がする「気分の時」は、「礼儀正しく、爽やかで、全力でプレーしている時」とイメージできるのではないでしょうか。

この「礼儀正しく、爽やかで、全力でプレーしている時」とは、どんな時なのか。

 

 

一生懸命」している時

 

 

だと思うのです。この「一生懸命」な姿が自分の力を最大限に引き出してくれると同時に、それが「自信」となり、見ていて気持ちの良いプレーを生み出します。「一生懸命」がないと「ダラダラとした、やる気が感じられない態度となり、観客が応援する気にもならない」状態になります。このように、「観客が自分を応援している気がする」という「気分」は、「一生懸命な姿」で生じる「雰囲気」だと思います。

 

 

このように「スキル・戦略・メンタル」で戦っている中で、無視できない「雰囲気」を味方にするには、「余裕」と「一生懸命な姿」が大切だという事になると私は考えます。

 

 

では、この「余裕」と「一生懸命な姿」はどのようにして作り出すのでしょうか。

 

 

これは、次回にお話ししたいと思います。

 

 

次回は、「雰囲気~余裕と一生懸命な姿~」です。

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