Today’s Practice Concept : ラケットの「面」を意識する
本日の練習は、「ラケットの面を意識する」事で、「同じボールをしっかりと打ち続ける事」を行いました。
この「ラケットの面を意識」するとしないのとでは、同じボールを打ち続けることは難しいと感じています。スイングは同じ軌道で行おうと思っても、相手の返球により異なってきます。
「同じボールを打ち続ける」には、当然「ラケット面にしっかりとボールを当て続ける」事が必要になりますね。
つまり、スイングを意識するよりも、ラケット面にどう当たっているかを意識する方が先だと感じました。ボールが思い通りに飛ばない時、よく素振りをしますが、この素振りは肩の入り方や壁の作り方、軌道をチェックするだけでなく、そのスイングでラケット面がしっかりと作れているかをチェックする事が大切と感じます。
本日は、「ラケット操作」について考えてみたいと思います。
「ラケット操作」とは、文字通り「ラケットをどう動かしているか」です。ジュニアのレッスンを見ていても、この「ラケット操作」は千差万別で、生徒さん毎に個性あふれる「ラケット操作」をしています。自分に合った、違和感のないスイングでラケットを操作し、上手にボールを飛ばしています。その中でも、しっかりとスイングはできているものの、上手くボールを飛ばす事ができない生徒さんもいます。
この「しっかりと違和感のないスイング」ができているにも関わらず上手くボールを飛ばす事ができない原因が「ラケット操作」にあると感じます。
ラケットを操作する目的は、ラケット面(真ん中)にボールを当てる事です。ラケット面にボールがしっかりと当たらなければ、どれだけ強振してもボールは飛びませんね。
ラケット操作を行う上で大切なfactorは次の3つです。
①ラケット面を「視点」にイメージする事
②ラケット面にボールが当たった「感触」を確かめる事。
③ラケット面にボールが当たった「音」を確かめる事。
この3つのfactorを意識する事で、ラケット面が操作できているか(ボールがしっかりとラケット面に当たっているかどうか)を確認する事ができます。
この①~③を見て気づく事はないでしょうか・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・!!
この3つのfactorのキーワードは、「視点」「感触」「音」です。これは、いずれも「感覚」です。
つまり、「人の体が感じる領域」です。上記3つを言い換えると、
①ラケット面に「目」がついている感覚
②ラケットが「手」の一部(延長)という感覚
③ラケット面に「耳」がついている感覚
となります。
「ラケット操作」を上手く行うには、「ラケットを体の一部」と感じる事が大切
では、「ラケットを体の一部」と感じる事とはどうすればいいのかですが、これは体の構造を考えるとイメージできると思います。
「体の一部である」を言い換えれば、「神経がつながっている」と言えると思います。
「神経がつながっている」という事は、「感覚が脳まで伝わる」という事です。
つまり、
ラケット面、或いはラケットの先まで「感覚」を研ぎ澄ます
という事です。文字で書くと難しそうに思えてしまいますが、これは至ってシンプルです。
「感覚」を研ぎ澄ます = 意識を「点」で集中する
集中の仕方でもありますが、集中の仕方には「面」と「点」があると思います。
「面の集中」とは、色んな状況を把握し、大きな視野で意識を働かせる事だと考えます。
「点の集中」とは、局所的に把握し、小さな視野(1点)で意識を働かせる事だと考えます。
「ラケット面の操作」に必要な集中は、「点」であり、ラケット面を体の一部と感じるくらいに、ラケット面1点に集中する。そうする事で、ラケット面に表れる「感覚」が手に取るように伝わってきます。
因みに、テニスで「面の集中」が必要なケースは、「戦略」を実行する時です。
このように「ラケット面」をしっかりと操作するには、MYTAで大切にしている「考える力」=「集中力」が大切になってきます。
このような目では見えない部分も、しっかりとレッスンの中で伝えていきたいと思います。
次回は、「ゲームメイクについて」です。