ブログ ~コーチの閃き~
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【Break time】 風対策
Today’s Practice Concept : 深いボールと浅いボール
本日の練習では、「深いボールと浅いボール」の打ち分けをコンセプトに行いました。
「深いボール」は相手をベースラインに刺しておく為、「浅いボール」は相手のロックオンを避ける為というイメージです。また、「浅いボール」は相手がベースラインに刺さっている事から、浅いボールの処理を一歩遅らせる為でもあります。
結果としては、「深いボール」が浮いてしまい相手をベースラインに刺す事が十分にできませんでした。その為、「浅いボール」も効果的に働かず・・・・・でした。
「深いボール」が浮いてしまうのを抑えようと、スピン量を増やしたり、高さを意識したコントロールを試みましたが・・・・・・意外な「問題」が潜んでいました。・・・・・・・・・・・・・・・「風」です。
しっかりとスピンをかけ、低めにコントロールするも「深さ」が足らず打ち頃になったり、高めにコントロールすると球速が速くバックアウトしてしまう事が多々ありました。・・・・・・・・・・・・決して「風」のせいではなく、私のスキル不足です・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・トホホ
もっともっと練習しますっっ!
本日は、Breaktimeとして「風」について考えてみたいと思います。
みなさんは「風」をどのように意識していますか。それとも意識しないですか。私の場合は、意識してしまいます。勿論、意識せずいつものようなボールを打てる事がベストだと思うのですが、ボールの軌道に影響がある程度の「風」があるとやはり意識は必要かと思っています。
「風」には「追い風」と「向かい風」、そして「横風」がありますよね。いずれの対応もイメージできると思います。
①「追い風」→球速が速くなり、球足も長くなる為、深いボールに注意して低めのボールでコートに落とす
②「向かい風」→球速が遅くなり、球足も短くなる為、浅いボールに注意して高めのボールでコートに落とす
③「横風」→風が舞っている状態でも同様に、フォア側バック側に流れてくるボールに対して、バランスを崩さず風上側へ少しベクトルをシフトしながらショット
このような感じで考えています。これを見ると、ショットに紐つけれますね。
①「追い風」→低めのボールだとネットの危険性がある為、高いボールで落としたい→スピンボール
②「向かい風」→高めのボールだと浮いてしまいチャンスボールになる危険性がある為、低いボールで滑らせたい→スライスボール
③「横風」→ベクトルを風上側へシフトするイメージだから、ショットの違いで効果はない
このように、「風」を意識した対策で「追い風」なら弱く、「向かい風」なら強くという力加減だけでなく、「風」の種類により効果的になる球種を意識して選べば、「風を利用できる」ようになると思います。
「風を味方にする」という言葉がありますが、正にこれでしょうね。
次回は、「ラリー中の視点について」です。
【Coffee_Break】 今日のシュウちゃん
シュウちゃんとの出会い
数年前から犬を飼うなら<ボーダーコリー>と決めていました。
とある、動物と触れ合える場所でボーダーコリーに出会い、「いつかボーダーコリーを飼うぞ!」固く決心してしまったのです(笑)。
でも、どこのサイトを見ても、「ボーダーコリーはとても賢い犬種ですが、同時に飼いにくい犬種です。一日の運動量もかなり多く必要で、しかも頭を使わせるような運動をさせなければ満足してくれません。」といった内容が書いてあります・・。
育てられるかなあ、どうしよう・・、と悩みつつ、とにかくペットショップに行って見てみようよ、ということになり、ペットショップに到着。
まずは店内の一番前にいた大きなブルドッグの迫力にびっくりしながら、「ボーダーコリー、ボーダーコリー・・」と探していると、店の奥にネームプレートが見えました。
「あそこだ!」と、少しドキドキしながら中を見ると、まさに動くぬいぐるみ状態の、ウルトラスーパーかわいいボーダーコリーがいるではありませんか!
「かわいいぞ・・、間違いなくかわいいぞ・・。」と予想以上のかわいさに、さらにドキドキ・・。
すると、その『かわいい動くぬいぐるみ』はおもむろにガラスに手をかけて立ち上がり、私の方に来ようとしているではありませんか!!!
絶対、私を気に入っている。この子は私を気に入っているに違いない!!
か、か、かわいすぎる~!!
そして、店員さんのとどめの一言、「抱っこしてみます?」
「はいっ」と元気よく答えた私は、恐る恐る抱っこしてみました。
ここまで来たら、もう置いて帰るなんてできません。
とりあえず見に行ってみよう、と出かけたのですが、その日のうちに連れて帰ったのでした。
ゲームメイクについて
Today’s Lesson Concept : 正確なラリー
本日のジュニアレッスンでは、「正確なラリー」をコンセプトにサポートしました。本日の生徒さんは、スイングを怖がらずしっかりとボールを打てる段階にいます。球出し練習では、フラット系の球速の速いボールを大きなスイングで振り切る事ができていました。しかし、コーチとのラリーとなると・・・・・・・一変!・・・・・・・・・・・・・・・・・・・みんな相手コートに入れる事を意識しすぎて、山なりのボールやスライス系のボールを打っていました。・・・・・・・・・・・・あの球出し練習の時の「気持ちの良いショット」は何処へ・・・・・・・・・・・・・・・・・。
「正確なラリー」を行うには、先ず「スイングスピードで飛距離を調整しない事」が大切です。しっかりとラケットを振り、球種を選んでボールを打つ事が必要です。
スピンであれば下から上にしっかりと振り上げてボールに回転をかける、スライスであれば上から下へしっかりと振り下ろしてボールに回転をかける、フラットであれば真っすぐに振ってボールを真っすぐに飛ばす。
球出し練習で自分のスイングフォームをきっちりと決める事ができれば、できる限りラリーの時間を増やし、怖がらずにラリーで振り切れる習慣をつける事が必要と感じました。
本日は、「ゲームメイク」について考えてみたいと思います。
「ゲームメイク」とは、切り口は多様にありますので、ここでは「オープンコートを作る事」を意味するとします。
試合でよくみられる「ゲームメイク」は
センタラリー → クロスラリー → アングルのスピン
→ クロス返球:ストレート(ダウンザライン)、ストレート返球:クロス
ですね。アングルのスピンで大きく跳ねさせ、相手をコート外に追い出す。クロスで返ってきたボールをダウンザラインへウィニングショット。これが最もシンプルな「ゲームメイク」だと思います。
しかし、リスクもたっぷりです。
①アングルのスピンがサイドアウトとなるリスク
②アングルのスピンを強烈なストレート(ポール回し気味)
でカウンターショットのリスク
この定石とも言える「ゲームメイク」は、誰しもがケアしているもので、ある意味「準備」されているパターンと言えます。だから、「アングルからのストレート(カウンター)」を練習で行っているケースも多いかと思います。
つまり、
ありきたりな「ゲームメイク」では、
相手は練習済みで「準備」されている
と考えるべきだと思います。では、「ゲームメイク(オープンコートを作る)」には何が必要なのでしょうか。
大切なことは、「オープン作る事」を「相手をコート外に追い出すと捉えない事」だと考えます。相手がコート内にいても「届かない場所」は作れます。
例えば、
バックのスライスでクロスラリー → 相手をベースライン上で仰け反らせる → 相手側のフォアサイド浅い場所(サービスエリア)へフォアのショートクロス
このように、相手がコート内にいても、スライスで十分に攻めていれば、相手はベースライン上でスライスに対応する為、自然と体重を後ろにかかり気味で構えています。この状態で、フォアのショートクロスを打てば、それ程ライン上を狙わなくとも相手は届かないですね。体重が後ろにかかっている状態では、十分にダッシュする事ができず、一歩が遅くなります。
このように、「ゲームメイク」とは「相手の一歩を遅らせる状態を作る」という切り口も有効だと感じます。
もちろん、「相手のいない場所を作る」という切り口も有効です。しかし、これは比較的考えやすい「ゲームメイク」であり、「相手の一歩を遅らせる状態を作る」という切り口は「わかっていても届かない場所」にできると考えます。
「ゲームメイク」は
「相手の一歩を遅らせる状態を作る」
この「ゲームメイク(オープンコートを作る)」は、戦略(パターン)の一つで、ポイントを獲る為のとても有効な戦略です。
まだまだ、たくさんの「ゲームメイク」があるはずです。それを自分の得意なショットや土俵から、独自の「ゲームメイク」を発見したもの勝ちですね。最早ショット等のスキルが十分に血肉化できたのであれば、独自の「ゲームメイク」をイメージし、誰も使っていない独自の「ゲームメイク」を探してみてはいかがでしょうか。きっとテニスが楽しくなりますよ。
次回は、「【Break time】 風対策」です。
ラケット操作について
Today’s Practice Concept : ラケットの「面」を意識する
本日の練習は、「ラケットの面を意識する」事で、「同じボールをしっかりと打ち続ける事」を行いました。
この「ラケットの面を意識」するとしないのとでは、同じボールを打ち続けることは難しいと感じています。スイングは同じ軌道で行おうと思っても、相手の返球により異なってきます。
「同じボールを打ち続ける」には、当然「ラケット面にしっかりとボールを当て続ける」事が必要になりますね。
つまり、スイングを意識するよりも、ラケット面にどう当たっているかを意識する方が先だと感じました。ボールが思い通りに飛ばない時、よく素振りをしますが、この素振りは肩の入り方や壁の作り方、軌道をチェックするだけでなく、そのスイングでラケット面がしっかりと作れているかをチェックする事が大切と感じます。
本日は、「ラケット操作」について考えてみたいと思います。
「ラケット操作」とは、文字通り「ラケットをどう動かしているか」です。ジュニアのレッスンを見ていても、この「ラケット操作」は千差万別で、生徒さん毎に個性あふれる「ラケット操作」をしています。自分に合った、違和感のないスイングでラケットを操作し、上手にボールを飛ばしています。その中でも、しっかりとスイングはできているものの、上手くボールを飛ばす事ができない生徒さんもいます。
この「しっかりと違和感のないスイング」ができているにも関わらず上手くボールを飛ばす事ができない原因が「ラケット操作」にあると感じます。
ラケットを操作する目的は、ラケット面(真ん中)にボールを当てる事です。ラケット面にボールがしっかりと当たらなければ、どれだけ強振してもボールは飛びませんね。
ラケット操作を行う上で大切なfactorは次の3つです。
①ラケット面を「視点」にイメージする事
②ラケット面にボールが当たった「感触」を確かめる事
③ラケット面にボールが当たった「音」を確かめる事
この3つのfactorを意識する事で、ラケット面が操作できているか(ボールがしっかりとラケット面に当たっているかどうか)を確認する事ができます。
この①~③を見て気づく事はないでしょうか・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・!!
この3つのfactorのキーワードは、「視点」「感触」「音」です。これは、いずれも「感覚」です。
つまり、「人の体が感じる領域」です。上記3つを言い換えると、
①ラケット面に「目」がついている感覚
②ラケットが「手」の一部(延長)という感覚
③ラケット面に「耳」がついている感覚
となります。
「ラケット操作」を上手く行うには、
「ラケットを体の一部」と感じる事が大切
では、「ラケットを体の一部」と感じる事とはどうすればいいのかですが、これは体の構造を考えるとイメージできると思います。
「体の一部である」を言い換えれば、「神経がつながっている」と言えると思います。
「神経がつながっている」という事は、「感覚が脳まで伝わる」という事です。
つまり、
ラケット面、或いはラケットの先まで
「感覚」を研ぎ澄ます
という事です。文字で書くと難しそうに思えてしまいますが、これは至ってシンプルです。
「感覚」を研ぎ澄ます = 意識を「点」で集中する
集中の仕方でもありますが、集中の仕方には「面」と「点」があると思います。
「面の集中」とは、色んな状況を把握し、大きな視野で意識を働かせる事だと考えます。
「点の集中」とは、局所的に把握し、小さな視野(1点)で意識を働かせる事だと考えます。
「ラケット面の操作」に必要な集中は、「点」であり、ラケット面を体の一部と感じるくらいに、ラケット面1点に集中する。そうする事で、ラケット面に表れる「感覚」が手に取るように伝わってきます。
因みに、テニスで「面の集中」が必要なケースは、「戦略」を実行する時です。
このように「ラケット面」をしっかりと操作するには、MYTAで大切にしている「考える力」=「集中力」が大切になってきます。
このような目では見えない部分も、しっかりとレッスンの中で伝えていきたいと思います。
次回は、「ゲームメイクについて」です。
戦略(パターン)について
Today’s Practice Concept : 本日お休み
本日は、昨日の「スイッチ」の中で出てきた「戦略(パターン)」について考えてみたいと思います。
「戦略」とは、ポイントを獲る為に実践する事を流れで捉えたものです。この戦略がなければ、永遠とラリーを続けたり、相手が打ち返してきたボールをひたすら打ち返すといった場当たり的なテニスになってしまいます。ボールを闇雲に打つのではなく、しっかりとポイントを獲るまでの道筋を決めて、それに沿ってプレイする事が大切です。
テニスでポイントを獲る為に必要なfactorは次の4つです。
①土俵 → 相手が気持ちよく打ち返しずらいショットをラリーの中で打つ事で主導権を得る為に作る。
②スイッチ → 戦略の始まり。集中の度合いを上げるタイミングでもある。
③戦略(パターン) → ウィニングショットを放つまでの布石。無理なく確実にショットし、仕留められるオープンコートを作る。
④ウィニングショット → 戦略(パターン)で作られたオープンコートへ、自分が得意なショットで確実に仕留める。
この中で、「戦略(パターン)」の有無がポイントにはとても重要になります。
ここで大切なことは、「イメージ」です。この「戦略(パターン)」を実践する上で、上記①~④をどのように「イメージ」すればいいのでしょうか。
<実践する順番> ① → ② → ③ →④
となります。これは当然ですね。しかし、「戦略(パターン)」のイメージの順番は、
<イメージする順番> ④ → ③ → ② →①
です。これは、「イメージ」とは「実践」前に行うことですので、以下のような順番で考えることが必要です。
最後のウィニングショットを最初にイメージし、
それに必要なオープンコートはどこかを定めます。
次に「スイッチ」を押すタイミングをある程度決めた上で、
しっかりと自分の土俵でラリーを行う。
ついつい先ずはどんなラリーをして・・・・といったラリーの事から考えてしまいがちですが、このラリーから考えてしまうと、相手の返球がどのように返ってくるか不明な中で「戦略(パターン)」はイメージできないですね。
このように、「戦略(パターン)」というものを持っていると
「ポイントの獲り方」が定まります。
従って、
「勝ち方」が定まる
訳です。
相手の返球をひたすら厳しいコースへ厳しいボールを打ち続けるテニスではなく、しっかりと考えて、ポイントを獲るべくして獲れるテニスを目指していきたいと思います。
次回は、「ラケット操作について」です。