Today’s Practice Concept : 本日はお休み
ようやく明日からテニスができますっ・・・・・・・本当にうれしい!
本日は、「ラリー」について考えてみたいと思います。
「ラリー」とは、言わずもがなですが「返球」です。打ち返すこと。テニスでは、この「ラリー」がゲームの8割を占めると思います。後の2割は「サーブとボレー、ウィニングショット」でしょうか。つまり、「ラリー」で勝たなければ、試合で勝つ事は難しいと感じます。強烈なサーブを持っていると確かに有利です、しかし自分のサービスゲームでなければその優位性はなくなってしまいますね。サービスゲームでもリターンゲームでも存在するのが、ゲームの大半を占める「ラリー」です。
「ラリー」で必要なfactorは、次の4つですね。
①サイドのコース(フォアサイド・バックサイド・センター)
②深さ(浅さ)
③速さ
④球種(フラット・スピン・スライス)
これらの組み合わせで「ラリー」が決まってきます。コースで3種類、深さで2種類、速さで2種類、球種で3種類ですから全部で36通りのパターンがある訳です。それらをゲームの状況、相手選手の特徴から選択し、あらゆるパターンで「ラリー」を(自然と)行っていると思います。その「ラリー」で有利に立つには、
①自分の得意なショットを打つ
②相手のweak point を攻める
という2つの選択肢がありますね。しかし、この2つでより安全なfactorは①ですね。②は確かに相手が嫌がる「ラリー」にする事はできますが、自分が自信のないショットが必要な場合それはリスキーな選択となります。やはり、①の自分の得意なショットを打つことで「ラリー」を行ったほうが良いですね。
この「自分の得意なショットを打つ事で得られる環境」を「土俵を作る」と言う事とします。
では、「自分の得意なショットを打つ(土俵を作る)」には何が必要でしょうか。それは、上述した「ラリーで必要なfactor」4つのそれぞれで得意なものを作る事が必要です。
①サイドのコースは、フォアサイド・バックサイド・センターのどこに打つのが得意か。
②深いボール、浅いボールどちらに打つのが得意か。
③速いボール、遅いボールどちらを打つのが得意か。
④フラット・スピン・スライスのどれが得意ショットか。
これら4つのfactorをしっかりと練習し、身に着けることが大切です。ですので、この4つのパターンを「コンセプト」に練習を行うことが必要になってくる訳です。
例えば、「バックサイドへ深く速いフラットを打つ」事が得意ならば、それを軸に「ラリー」を行う事が大切です。ここで注意しなければならない事はそのショットが「ウィニングショット」にならないように考える事です。例えで書いた「バックサイドへ深く速いフラットを打つ」はポイントを獲るウィニングショットではないという事です。そのボールで「ラリー」を行い、チャンスボールやオープンコートをメイクするというイメージです。ですので、例えで書いたショットは「ラリー」では不向きなショットであるかもしれません。
今のテニスを見ていると、ラケットやストリングスの進化でボール自体が速くなっています。ですので、ある程度のプレイヤーであれば「速いショット」を打つ事は比較的容易にできるかと思います。では、「ラリー」で差をつけるには4つのfactorの中でどれが優位なのでしょうか。
速いショットを打つには、やはりしっかりとボールポジションに入らなければなりません。上位のプレイヤーとなるとライジングで速いショットを打つことはできますが、十分な体勢で打つ事は出来ないと思います。このように
「相手にしっかりと自分の得意なショットを
打つ準備をさせない環境」
が「ラリー」の差を生み出すと考えます。その為に、コースを狙ったり、深さを狙ったり、緩急をつけたり、球種で打ちにくいボールを選んだりする訳です。
「ラリー」は、
どこに(where)・どれくらいで(speed)・何を(type)
打つのかを
「自分の得意ショット」
で
パターンを作る事が大切(wstパターン)
先にもふれましたが、テニスは「ラリー」でほぼ決まると言っても過言ではないと思いますし、「ラリー」に頼らないテニスはよりリスキーなテニスになってしまうと感じます。当然の事ながら、簡単な事ではありませんが、テニスで勝つには何をしなければならないのかを考えるのと考えないのとでは大きな違いとなりますね。
このように、「ラリー」は自分の土俵をイメージし、より安全にウィニングショットに繋げていく事が大切です。
MYTAでは、しっかりとwstパターンを生徒さんのスタイルに応じてサポートしていきます。
次回は、「テニスが上手いと強いとは違う??」です。