ブログ ~コーチの閃き~

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MYTA一般コーススタッフのブログです。

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ゲームでのポイントの獲り方

Today’s Lesson Concept : サーブ後・リターンの1stショット

本日のレッスンでは、「サーブ後・リターンの1stショット」を左右にしっかりと振る事をコンセプトに行いました。サーブ後の1stショットは、軸がブレている状態で打つ為どうしてもセンターに入りがちです。また、リターンも相手のファーストサーブであれば狙う事は困難かもしれませんが、セカンドサーブはしっかりと左右に振るショットを心がける事が必要だと感じています。左右に振るといっても、サイドラインギリギリを狙うのではなく、相手が届く10センチ先を狙うというものです。相手に十分な状態で打たせる事なく、主導権を常に得ながら有利に展開していく事を目指した内容です。センターに甘く入ると一気に守備に回ってしまいます。守備に回っても、カウンターやロブを活用しリセットした後、再度攻撃に転じる事をする訳ですが、本日の生徒さんは技巧タイプですので、容易に主導権を与えることなく、常に先に仕掛ける必要があります。球出しでの1stショットはほぼ完璧な内容でした。相手が届く10センチ先にコーンをおいてストロークレッスンを行いましたが、何球もコーンに当てるくらいの精度を持っています。次のステップでは、「試合で打てるショット」を想定した威力・スピードをつけていくことです。レッスン(球出し)ではしっかりと打てるショットが、試合になると打てなくなるという事の無いように、「自信」と「習慣」をつけていける反復練習をしていく予定です。

 

本日は、「ゲームでのポイントの獲り方」について考えてみたいと思います。これは、「戦略」に通ずるものですね。

「戦略」とは、MYTAでは「ポイントに繋がる自信のあるパターン」と考えています。武器である得意なショットでポイントを獲っていくパターンを持つ事を大切に考えています。なぜなら・・・・・・・・気持ちいいからっ・・・・・・・・です。相手のミスによるポイント獲得もありますが、やはり自分が自信のあるショットでポイントを獲れると気持ちいいですし、その後の波にも乗れますね。しかし、得意なショットを持っているだけではなかなか使えません。武器を使う前に、そのような武器を出せる環境(チャンスボール)を得る事が先決です。無理に武器を放ったとしてもリスキーなショットになり、自分のミスによるポイント喪失にも繋がりかねません。だから、余裕をもって武器が使える環境を作り出せるパターン(配球)を考え、それが自然と繰り出せるくらいにまでレッスンで反復練習をします。試合ではあれこれ考えず、無心で相手に最高のボールを返す事だけを考える為にも、練習で血肉化しておく必要があるのです。これが「戦略」です。

 

では、ゲームでポイントを獲るには何が大切なのでしょうか。当然前述した「戦略」は大切です。無策で我武者羅にボールを打つだけでは勝つ事は難しいですね。相手が上位選手なら尚更難しくなると思います。だから「戦略」は必要だと思う訳ですが、その「戦略」を履行する為に必要な「戦術」がしっかりしたものでなければ、「策士策に溺れる」の状態になります。「戦術」とは、MYTAでは「戦略を履行する為に必要なショット」と考えています。単にスピンとかフラットの単一のショットではなく、スピンをクロスに深く打つといった「球種・コース・スピード」の要素を勘案した「ショット」です。つまり、「ラリー」ですね。

 

 

ゲームでポイントを獲る為には、「戦術(ラリー)」がしっかりとできる事が大切

 

 

これは一見当たり前のように感じますが、とても難しいことだとも感じます。自分が得意なショット(武器)を放つ前に、ラリーの中で布石をどんどん打っていきますね。オープンコートを作る為に相手をコートの外に追い出すショット、ショートクロスを放つ為に相手に浅いアングルショットを打たせるショット等、武器を放つ為にそれが打てるボールをずっと待っているのではなく、自分が演出しそのようなボールを相手に打たせる事が大切だと思う訳です。ただし、これは長いラリーをしなければならないということではなく、1球1球を意思を持って打つ事が大切だという事です。

 

 

「戦術(ラリー)」を行う上で、1球1球意思を持って、武器を放てるチャンスボールを演出する

 

 

とは言え、すごく難しい事だと思います。でも、これができればすごく強いものになるとも思います。

では、どうすればそのようなラリーを行えるようになるのでしょうか。これは、練習の中で行うのではなく、練習前に「イメージ」しておく必要があります。イメージトレーニングですね。つまり、「自分がこーいうボールと打つと・・・・・・相手はこーいうボールを返してくる・・・・・・・・・・となると、自分はこーいうボールを打つ・・・・・・・・・・・・・相手は・・・・・・・・・・・・」というイメージです。詰将棋と同じですね。相手をどのように追い込んでいくのかのパターンをイメージするのです。将棋でも闇雲に駒を動かしても勝てませんね。相手がどのように駒を動かしてくるのかを何手先も読んで、今の駒を動かします。将棋の強さはイメージの多さ=パターンの多さだとも言えると思います。相手の一手に対して、樹形図のように幾通りも自分の手を持っており、その中で最良の手を選択する。テニスも同じで、相手のボールに対して自分の返球によるパターンを幾通りも持っている方が展開を有利にできると考えます。だからこそ、テニスは「考えるスポーツ」だと思う訳です。

 

 

意志を持った「ラリー」を行うには、相手のボールに対する対応パターンを幾通りも持っておく事が大切

 

 

そして、練習では「イメージ」したパターンを実際に試してみて、上手くいけばプールする、上手くいかなければデリートするというように取捨選択をしていく訳です。ただ、漫然と球出しをする、ゲーム形式で勝った負けたで一喜一憂することなく、自分のパターンを持つ機会と捉えて、貪欲に「イメージ」したパターンをやり続ける事がより効果的な練習と思います。しかし、「スキル」の面で問題があるのであれば、しっかりと球出しやラリーの練習をして「スキル」を得る必要はあります。

 

このように、ポイントを獲るには「武器」を放つ事が必要で、その武器を放てるチャンスボールを演出できるラリーを行える必要があります。ラリーを行う上で大切な事は、意志を持ったショットであることで、ただ漫然と飛んできたボールを打ち返すのではなく、自分がイメージしたパターンに沿った返球であることが大切です。これら「武器」と「ラリー」が組み合わさった「戦略」でポイントを獲れるようになる事が大切と考えます。

 

決して難しく考えない事。これらのパターンは「自然に身についてくるもの」でもあります。何回も何回も練習をしていれば、そのパターンは自然と体が覚えてきます。テニスが好きならご飯を食べてても、トイレに行っててもテニスの事を考えていると思います。その時に、どうやって攻めるかなぁ・・・・と考えて、ハッと閃くパターンを見つけられれば、早速次の日に試してみる。これの繰り返しです。

 

中には、このようなイメージを全くしないと言うプレイヤーもいます。でも、実際は無意識の中でやっているんですよ。切り口は違いますが、「相手の嫌がる事をする(嫌がるコースにボールを打つ)」というのも立派なイメージです。「相手が嫌がる事」をずっと考えている=パターンをイメージしているです。

 

 

みなさんも、ラリーの1球1球を意思を持って打ち、気持ちいいポイントを獲っていきましょうね!!

 

 

次回は、「練習頻度について」です。

 

 

【Coffee_Break】今日のシュウちゃん

最近覚えたこと

シュウちゃんには特に芸のようなことを教えていません。

【待て】、【おすわり】、【伏せ】だけ教えました。この3つを覚えれば、日常生活に支障はないかな、というジャッジです。

ところが、シュウちゃんが1歳くらいの時に、「せっかくのボーダーコリーなのに、一個くらい技を教えといた方がいいかな」となぜか思い立った私は、私の周りをくるっと一周する【回れ】も教えました。

すぐ覚えましたが、日常でこの技が何かの役に立つことはありません。たま~にすると、サクッと一回りして『はい、おやつ』とおやつ待ちをするので、めったに披露する機会はありません。やっぱり最初の3つで良かったということを自ら証明してみせた私です。

 

言葉による指示はこの4つ(正確には3つ)で事足りるので、これ以上教えようと思ってはいないのですが、勝手に覚えた言葉はたくさんあります。

以前にブログで書いた「コロコロ」が代表例ですが、この他にも「散歩」、「お風呂」、「ご飯」、「おやつ」、「おでかけ」・・、等々結構覚えています。

最近覚えたのは「おしっこ」です。

とはいえ、この言葉を言えばトイレでおしっこするわけではありません。それなら賢いのですが。

シニアになったからか、ハウスに長時間入るとおもらしをしてしまうようになってしまいました。

以前書いたように、寝るときは絶対にハウスじゃないと嫌なのは変わりません。でも、以前なら休日にちょっと寝坊していつもよりハウスから出るのが遅くなっても、何も問題がなかったシュウちゃんですが、最近はそうもいかなくなってしまいました。

夜中にトイレに行かせるわけにもいかないので、ハウスにトイレを置くことにしました。

でも、もしかしたら、いつもの時間でもトイレを我慢してるのかもしれないので、寝る前にトイレを済ませようと考えました。まるで小さな子どもです。

ところが、「おしっこしたら?」と言っても、首をかしげて話を聞いている雰囲気を出しますが、一切トイレには近づきません。それどころか、ハウスに連れていけの猛アピール・・。

 

どうしたものか・・と考えて、シュウちゃんがトイレに行くタイミングを整理してみました。

 

①ご飯やおやつを食べた後。

②遊んだ後。

③注目してほしい時。

 

の3つに絞れます。どのワンコもこんな感じではないでしょうか。でも①を実行する為におやつをあげるとカロリーオーバーでデブ一直線、③を実行しようと思うと、シュウちゃんが注目してほしいと思うまで無視するのは私が無理、ということは②でいくしかない・・。

てっとり早く遊ぶには・・・・・・・・・

コロコロだ!!

とコロコロをしてみました。まあ部屋も綺麗になるし、としばらくコロコロをしていると、もれなくコロコロを追いかけて楽しく遊んた後、シュウちゃんはトイレへ直行。よっしゃ!!

寝る前にトイレをすませると、朝ハウスでお漏らしをしていることはなくなりました。これは続けねば。

 

ということで、毎日「シュウちゃんおしっこしたら?」と一応薄い期待を持って声をかけ、トイレの素振りがないならコロコロをするようにしたら・・・・・・。

「おしっこ」=コロコロをする、と覚えてしまった!!!!

 

寝る時間になって「おしっこしたら?」と言うと、しっぽを振ってコロコロの元に走り寄るようになってしまったシュウちゃんです。

まあ、楽しそうだし、いいか。

 

試合で勝てなくなった???時

Today’s Lesson Concept : 雨&雪の為中止

本日は、「試合に勝てなくなった???時」について考えてみたいと思います。「試合に勝てなくなった」という事ですから、今まで勝てていたのに勝てなくなってしまった時を想定します。

これは、正直「焦り」ますよね。今まで勝てていたのに、勝てなくなった。試合に出ても勝てない・・・・特に調子が悪い訳でもないのに・・・・・・・・カテナイ・・・・・・・・・泣

 

結論から言うと、この「勝てなくなった」事に関してはそれ程気にする必要はないと思いますね。「勝てなくなった」というよりは、「勝ち方を忘れてしまった」といった方が良いのかもしれません。しかし、少しは気にする必要もあります。それは、自分が「進化」できているかどうかです。「進化」を止めると、当然勝てなくなります。これは必然ですね。毎日コンセプトを決めて練習し、楽しくテニスができているなら、それ程気にする必要はないという事です。

 

 

自分は日々「進化」できているか??? 負けた理由と同時に「自分の進化」を考える事が大切

 

では、「勝てなくなった」時にどう考えれば良いのでしょうか。試合で負けると凹みますし、気持ちが戻るまで時間もかかると思います。トッププレイヤーも「3カ月はかかる」というくらいに試合に勝てないとモチベーションが下がります。こんな時に何を考えれば良いのでしょうか。

 

先ずは、考えた方が良いのか、考えない方が良いのか・・・という選択があると思います。これは、負け方(勝てなくなった理由)によりますね。先ずは、考えた方が良い場合をみてみましょう。

 

考える場合、何を軸に考えれば良いのか。2つあります。「相手軸」と「自分軸」です。思うように勝つ事ができなくなった時に、負けた試合を2つの軸で考えます。

 

 

1.相手軸

勝てなかった理由が「相手」にある場合です。これは、シンプルに言うと「相手の方が強かった」という事になりますね。でも、勝てなくなったという事ですから、前までは自分の方が強かったはずです。それが勝てなくなったという事は、「相手の方が強くなった」という事ですね。当然、相手も少なくとも自分と同じかそれ以上に練習をして「スキル」を磨き、「戦略」を練り、「メンタル」を鍛え、「雰囲気」を纏います。

相手軸で考える時は、「徹底的に比較」をする事がポイントです。細部にまでよく相手を見て、これまでと違う部分、相手が進化している部分を見つける事。そして、相手の進化を感じる事が必要です。

 

相手軸で考える時は、相手の「進化」を見つけ出し、それを感じる事が必要

 

これは、次に考える「自分軸」でとても大切になるfactorです。「スキル・戦略・メンタル・雰囲気」の4つの項目において、どれの何が「進化」しているのかを見つけ出します。若い選手なら「スキル」の「進化」はとても早いですし、中堅選手なら「メンタル」の「充実」は高くなります。また、コーチの存在で「戦略」が緻密になっているケースもあります。幾度となく試合を経験し、余裕が出てくると「雰囲気」も纏い始めます。このように、4つの項目における相手の「進化」を肌で感じる事で「自分軸」を考えてみましょう。

 

2.自分軸

勝てなかった理由が「自分」にある場合です。これは、シンプルに言うと「自分の方が弱かった」という事になりますね。「相手軸」と同じく、前までは自分の方が強かったはずですね。これを4つの項目に照らし合わせて「自分軸」で考えてみます。「スキル」は落ちません。一度できるようになったスキルができなくなる事はありません。「戦略」は勝てていた相手ですので、自分が「攻略」されてしまったのかという事になりますね。「メンタル」は勝てていた相手なので過度に「緊張」する事もないと考えられます。「雰囲気」は勝てる相手と認識しているはずなので、余裕すらあるはずです。このように、勝てていた相手を想定して4つの項目を見てみると、「戦略」ミスかと考えがちですが、勝てなくなったという事は複数回勝てていない状態であるという事ですから、「戦略」ミスとは考えにくいですね。であれば、「スキル」も落ちない、「戦略」も考えにくい、「メンタル」も緊張しない、「雰囲気」も余裕があると、勝てない訳がないように感じます。それが「勝てなくなっている」のです。・・・・・・・・・・・なぜ勝てないのか・・・・・・わからないですね。

自分軸で考える時は、「色眼鏡で見る」事がポイントです。色眼鏡とは、普通に自分の反省をしたり、できているできていないというジャッジをするのではなく、「相手の進化を感じ、恐怖心を持ち」ながら「自分軸」を見る事が必要です。

 

自分軸で考える時は、相手の「進化」を恐怖し、その感覚で考える事が必要

 

ここで間違ってはいけないのが「恐怖心」をネガティブに捉えない事です。「怖い」と感じる事を「自分は駄目だ。もう勝てない。」と今までの自分を否定することなく、「くっそ~、相手が進化してやがったぁー。自分も進化してきたのにぃ」というように今までの自分を肯定してあげる事が大切なのです。ここを間違えると永遠に負のループになりますからね。

「恐怖心」を持つというのは、「自分よりも進化している人がいる」という所謂「プレッシャー」です。「人」が動く原動力は「欲(本能)」です。勝てなくなった時に生じる「欲」は「勝ちたい」という欲ですよね。それはとても重要です。「勝ちたい」と思うからこそ、更なる努力をして「進化」していくのです。しかし、負けた時ってすぐに「勝ちたい」と前を向けますかね。・・・・・・・・凹みますよね。・・・・・・・勝てなくなった時は「勝ちたい」と思う前に「また負けるかも」という「恐怖心」の方が強くなります。だからこそ、この「恐怖心」を使うのです。「恐怖心」という「プレッシャー」は、とてつもなく強い力があります。「恐怖」からは「逃げたい」か「克服したい」かの2択になります。ここでは、「勝ちたい」という気持ちがある訳ですから「逃げる」という選択肢はありませんね。つまり、「克服したい」という気持ちが残る訳です。これほど「強い欲」はありませんね。

 

「恐怖心」という強い「プレッシャー」で「勝ちたい」という気持ちを揺るがないものにする

 

ですから、先ずは相手の「進化」をしっかりと見つけて、相手に「恐怖」する事ができなければなりませんね。一見すごく難しそうに思えるかもしれませんが、「勝てる相手に負ける事、負け続ける事」は素直に「恐怖」ですよね。追い抜かれたっという焦りとともに「相手の進化」に対して恐怖する事。これが、次に勝てるようになる原動力になります。

 

 

このように、勝てなくなった時に考える事を考えてきました。相手の進化を恐怖し、そこから「勝ちたい」と本当に思う事が大切で、その気持ち(色眼鏡)で自分の4つの項目を見てみると、さっきまで見えなかった「勝てない理由」がはっきりと見えてきます。コレが見えれば後は簡単。その理由を払しょくするコンセプトで練習を重ねるだけです。

 

「恐怖する」事が難しいんだよっっと感じたあなた!!!・・・・・・・・・・・・・・・・みんな「良い練習」を毎日してますよ。・・・・・・・・・・・・・・・・Levelが10段くらい離れていた相手も・・・・・・・・・・・・・・・・・・毎日2段飛ばしで登って来たら・・・・・・・・・・5日で追いつかれますね・・・・・・・・・・・・・・・・・・10日後には、逆転してますね・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・コワイデショ・・・・・・・

 

MYTAでは、Private Lesson を対象にこのようなメンテナンスも生徒さんと一緒にできる環境を作ろうとしております。この時に大切になるレッスンメニューや振り返り等を考慮して実施するようにしています。

 

 

次回は、「ゲームでのポイントの獲り方について」です。

 

 

テニスを初めてする時

Today’s Lesson Concept : 流れの中で正確なショットを打つ

本日のレッスンでは、「流れの中で正確なショットを打つ」事をコンセプトに行いました。球出しで打ててもラリーになると打てなくなる事はよくあります。これは、球出しのように打ちやすいボールが飛んできて、何のショットを打つのかが決まっており、且つ準備が十分にできる環境(止まっている状態)で打つのではなく、色んなボールを返球しながらそれぞれのショットを正確に打つ(動いている状態)必要がある為、そのショットに対する「集中」や「準備」が十分にできずに打てなくなるという理由です。色んなボールを組み合わせて(コンビネーション)、より実践に近い配球での球出しを行い、動きながら打つ経験を重ねる事が大切です。且つ、「準備」を整える為には「予測」が大切になり、次にどのようなボールが飛んでくるのかを「予測」できればそれだけ「準備」が早くできるようになります。

本日の生徒さんは、High levelなコンビネーションをレッスンしましたが、とても柔軟に対応できていました。このコンビネーションの反復練習が試合で必ず活きてきます。引き続き、コンビネーションの工夫をしながらレッスンしていきたいと考えています。

 

 

本日は、「テニスを初めてする時」について考えてみたいと思います。無料体験やジュニアのレッスンを見ていると「初め」の大切さが本当によく分かります。「初め」というのは初回という事ではなく、自分のスタイルが身に付くまでの期間を指します。初めてボールを打つ生徒さんも実に様々なタイプがあります。例えば、「ラケットに当たろうが当たらまいが思いっきりラケットを振る生徒さん」や「ラケットへ当てる事に集中してゆっくりとラケットを振る生徒さん」、「スイングの知識をお持ちできれいなフォームでスイングするもボールに中々当たらない生徒さん」など。

これらのスイングを見て、コーチは「よりラケットにボールが当たり、よく飛ぶスイング」に矯正していくと思います。実は、この「最初の矯正」がとても大切だと思うのです。テニスを始めた頃は「何もわからない、うまくいかない」時ですから、教えられることをそのまま実行します。そして、その教えられるままにスイングが染まっていくのです。これは、染める側のコーチとして責任重大な時です。一度染まったスイングを変える事は至難の業ですよね。真っ白な状態は一度きりしかなく、一度染まると最早後戻り(真っ白な状態に戻る)事はできません。だからこそ、「最初の矯正」はとてつもなく重要だと思うわけです。

 

 

最初に教える事(教わる事)が、その生徒さんのその後のテニスに大きく影響する

 

 

そこで、MYTA一般コースでは「自分だけのオリジナルスタイル」という事に重きを置いています。これは、コーチのコピーを作るようなレッスンではなく、生徒さんの素質をベースに、生徒さんに合ったスイングやプレースタイルを見つけ、それを身に着けていただくというスタイルです。この「自分だけのオリジナルスタイル」を見つける為には、真っ白な状態であればあるほど見つけ易いのです。なぜなら、その真っ白な状態こそがその生徒さんの素質だからです。思いっきりラケットを振る、慎重にラケットを振る、フォームありきでラケットを振るなどという単純な行為が素質なのです。それに合わせてスイングを生徒さん毎に考え、その生徒さんに違和感のないスイングを提供する事がコーチの役割と考えています。

 

 

MYTA一般コースでは、最初のスイングがベースでその先に違和感のないスイングがあると考えています。

 

 

確かに、スピンやスライス、フラットなど球種によってスイングの基本はあります。当然それから逸脱する事はありません。しかし、その球種の選択や同じ球種でも生徒さんの柔軟性や筋力によってスイングを変えてあげる提案ができるかどうかはコーチの腕だと思いますね。違和感のあるスイングで何球スピンを打っても、思うようにボールは落ちてくれません。違和感のないスイングが自分にとって最高のボールを提供してくれるスイングだと思う訳です。

 

 

型(打ち方)ではなく、自分に合ったスイング(違和感のないスイング)が最高のボールを打つコツです。

 

 

では、自分に合ったスイング(違和感のないスイング)とはどのようなスイングなのでしょうか。私の知人で秀逸したスキルを持っている素晴らしいコーチが「でんでん太鼓(棒が刺さった太鼓の両脇に紐で吊るされた玉が付いていて、棒を回すとその玉が回り太鼓をたたくもの)」を例に話をされていました。正に、それが「違和感のないスイング」だと思うのです。でんでん太鼓は、棒を軸に回転し、紐が回って太鼓をたたきます。太鼓が「体(肩・腰)」、紐が「腕」、玉が「手」だとします。太鼓がたたかれた状態がボールを打った状態とします。太鼓をたたくには、まず太鼓が回らなければなりません。太鼓が回ると、紐が回り、玉が回るという段階があります。テニスも同じで、まず腰・肩が回ると、腕が回り、手が回るという流れになります。ここで大切なのが「棒」の存在です。でんでん太鼓では「棒」は太鼓に刺さっており、両方の紐(玉)の中間(直交)を通っています。体で言うと、両肩の中間にある頭(首)から胴体・足までが「棒」に当たりますね。この「棒」を回転させることで初めて太鼓が回ります。体も同じで、肩や腰を回すよりも、頭から足まで通った軸(体幹)を回す事が先になる訳です。この「体幹」を回転させる事が「違和感のないスイング」を見つける為には必要なのです。なぜなら、体幹を回転させて、自然に動く肩や腰、腕の回転が「自分に合った動き」だからです。コーチから教わるスイングではなく、自分で体幹を回転させてみて自然に動く領域が自分のスイングの領域になるのです。そこから「無理のない、違和感のないスイング」を見つけていく事になります。

 

 

自分に合ったスイング(違和感のないスイング)とは、体幹を回転させて自然に動く肩・腰・腕の領域を確認する事から始める

 

 

コーチは生徒さんのそれらの動きを見て、その生徒さんの肩の可動域、腰の柔軟性、腕のシナリ、手(手首)の動きを確認し、オリジナルなスイングを見つけてあげる事が大切と思います。また、それができるのが「テニスを最初に始めた時」だと思う訳です。

 

私も無料体験などではこの「生徒さんに合ったスイング」を見つけてあげる事にしています。そうする事で、コーチのごり押しにならないレッスンができると感じているからです。

 

コーチをしていて、実に面白い部分だと思います。

 

 

次回は、「試合に勝てなくなった???時」です。

 

 

【Coffee_Break】今日のシュウちゃん

ちょっと恥ずかしい話

シュウちゃんは、散歩中に他のワンコに向かって吠えた事がありません。子犬の頃からそうです。ちょっと自慢。

いくら相手のワンコがシュウちゃんに吠えていても、一切無視して通り過ぎます。耳に入らないのかもしれません。

散歩中は匂いを嗅ぐのに夢中で、ものすごい近距離にニャンコ先生がいるのに気づかずどんどん近づいて、とうとうニャンコ先生に『シャーーーーーーッッッ』と叱られて、びっくりする場面は日常茶飯事です。

もちろん、人に対しても吠えたことはありません。吠えるどころか、宅急便の配達員の方に、『こんにちは!』と手をペロリと舐めてしまったほど、フレンドリーです。番犬ではありません、残念ですが。

家に足を踏み入れた人(お客様)に対しては、ものすごいフレンドリーさを発揮しますが、それだけフレンドリーに挨拶をしていたお客様に散歩中に出会っても、家の中とは打って変わって全くフレンドリーさがなくなり、完全に知らん顔します。内弁慶というやつでしょうか。

まあ、シュウちゃんにとっては、無視している感覚はないのかもしれません。全集中力を散歩に注いでいるのだと思います。

 

それだけの集中力を持って散歩を楽しんでいるシュウちゃんですが、今日の散歩でかなり恥ずかしいミスをしていました。

繰り返しますが、シュウちゃんはボーダーコリーです。賢く、運動神経も抜群と言われている犬種です。

そのシュウちゃんが、今日の散歩中、見事にこけました・・・・・・。

犬ってこけますか?

四本足で立つのが通常で、どうやってもこける要素のないバランスで生きている犬です。

それが、散歩でハッスルしていたとはいえ、地面に苔が生えていて滑りやすくなっていた事に気付かなかったとはいえ、前足ツルンッの上半身ボテンッて見るも無残にこけますかね??

もちろん、私は死ぬほど笑いました。しばらく笑いころげながら、散歩を続けました。いや、散歩をしながら、笑い続けていました・・・。どっちでもいいか。とにかく笑いました。

 

その間のシュウちゃんはというと、こけてから数分は、一切振り返りませんでした(笑)。

恥ずかしいのか、笑われた事にふてていたのか、理由は定かではありませんが、珍しく振り返りませんでしたねえ。

それがまた、面白いのなんの・・。

 

シュウちゃんといると、毎日飽きませんね(笑)。ホントに楽しい毎日です!!