上達について~続

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Today’s Lesson Concept : 流れの中で各ショットを打つ

本日のレッスンでは、「流れの中で各ショットを打つ」事をコンセプトに行いました。MYTAレッスンの各段階には「パーツ練習」と「フロー(流れ)練習」があります。パーツ練習とは、主に球出しによる各ショットの精度向上を目指した練習です。初級・中級で行う練習で、先ずはスイングから球速、コースをしっかりと狙って打つ練習です。「フロー練習」とは、主にラリーによる各ショットの使い方、及び精度向上を目指した練習です。中級・上級で行う練習で、球出しのようにボールが飛んでくる場所が一定ではなく、また態勢も崩れている状態でどのショットを選び、どこに打つのかを選択し、しっかりと思い描いたボールを打つ練習です。本日の生徒さんは上級コースですので、各ショットの精度は高く、球出しによりフォームや打球感のチェックを行いますが、フロー練習で「流れの中で各ショットを打つ」事を練習しました。

最初は態勢の崩れからミスもありましたが、上手く流れの中で調整され、最後の方はミスもなくしっかりとコントロールされていました。この「フロー練習」をする事で、潜在的なウィークポイントも見つける事ができます。球出しではほぼノーミスなショットも、ラリーの中ではミスが目立つショットが見えてきます。そのウィークポイントを無くす練習か、隠す練習かの選択は必要ですが、ウィークポイントの把握はとても大切です。このように、「パーツ練習」と「フロー練習」の段階レッスンで、「試合でも打てるショットの研磨」をしていきます。

 

本日は、前回に引き続き「上達」について考えてみたいと思います。

前回から「上達」には「失敗・継続・目標・競争・やりたい」の5つのfactorが大切である事がわかりました。改めてまとめますね。

 

 

 

①失敗

失敗の原因発見は財産。成功は言わば元々持っている素質であり、失敗からの成功は新たな素質の獲得になる。

 

 

②継続

毎日少しずつが近道。一気に経験しても、一度に吸収できる量は決まっている。

 

 

③目標

ゴールが見える事。ゴールの無いマラソンほど辛いものはない。ゴールがあるから頑張れる。

 

 

④競争

闘争本能が進化の源。人は誰しも負けたくないもの。競争を重ねて進化をする。

 

 

⑤やりたい

欲求が人間の原動力。「やらされている」の強制でなく、自らが「やりたい」と思う気持ちが自分を動かす。

 

 

 

このようになります。この5つのfactorは全て大切なことですが、特に⑤が重要だと感じています。なぜなら、⑤は①~④の全てに係る「動機」になります。

 

 

「やりたい」という気持ち(欲求)があるから、「失敗」しても折れずに「継続」できる。

「やりたい」という気持ち(欲求)があるから、「目標」を立てる事ができ、「競争」に勝てる。

 

 

このような「やりたい」という気持ちを先ずは持つ事。そして持ち続ける事が大切になります。

では、どのようにして「やりたい」という気持ちを持つ事ができ、持ち続ける事ができるのでしょうか。

 

この「気持ち」は決して他人から与えられて得られるものではないと考えます。結果的に他人から与えられた「切っ掛け」によりこのような「気持ち」が得られることはあると思います。しかし、最終的に「やりたい」と感じるのは自分であり、その「気持ち」を持つのも自分です。

 

 

「やりたい」という気持ちは、受動的ではなく、能動的に得られる

 

 

能動的」と言う事は、自分発でそれらの「気持ち」を得なければならないという事になります。つまり、「やりたい」という気持ちが持てるものを「探す」と言う事です。或いは、今やっている事が「やりたい」事なのかを明確に意識する事です。今やっている事がただ漫然とやるのではなく、「なぜやるのか(やっているのか)」を繰り返し自分に問いかけるのです。そうすれば、今自分がしている事がよく見えてきます。

 

 

「やりたい」という気持ちは、自分から「探し」、やっていることに「問いかける」事で芽生える

 

 

「なぜやるのか(やっているのか)」を繰り返し問いかけ、それがよく見えるようになってくると「面白さ」がどんどん見えてきます。なぜかと言うと、今やっている事は「既に知っているコト」であり、ある意味新鮮ではない事。その先にある「未知のコト」を知る事で、新鮮な気持ちになれる訳です。人には「冒険心」というものが必ずあります。「未知のコトへの興味」です。それが「やりたい」という気持ちの源です。

 

 

「やりたい」という気持ちは、「未知のコト」に対する冒険心が源

 

 

今やっていることに対して何も考えずに続けると、それができるようになった時必ず飽きます。そうではなく、「なぜやるのか(やっているのか)」を考える事で、もっと深い、潜在的な面白さが見えてくるのです。これが、「やりたい」という気持ちを持つ方法だと考えます。

では、この「気持ち」を持ち続けるにはどうすればいいのでしょうか。それは、「なぜ?なぜ?」を繰り返し続ける事です。「なぜ?なぜ?」は尽きることがありません。但し、初めから(やる前から)「なぜ?なぜ?」を繰り返してはいけません。なぜなら、やる前から「なぜ?なぜ?」を繰り返して考えてしまうと、やる前に疲れてしまいます。また、やる前に先が見えたような気がしてしまいます。

 

 

「やりたい」という気持ちを継続させる「なぜ?なぜ?」は、やる前に考えすぎないこと

 

 

これはとても大事なことです。やる前から「なぜ?なぜ?」を考えると、「なぜこれをするのか。こうだから。こうなのはなぜか。ああだから・・・・・・」と考えていくと「結局、こうだからか・・・」と行き着いたような気になります。しかし、これは「気のせい」です。所謂、「誤認識」です。なぜなら、「やる事でその先は無限に変化する」からです。よく、「やってみないとわからない」と言いますよね。まさにその通りで、やった後の結果によりその先のストーリーは無限に広がっているのです。だから、やりもしないでその先をイメージする事は、折角の無限の可能性を自らが制限してしまう事になります。ですので、「なぜ?なぜ?」を考えすぎることなく、一つの「なぜ?」に対して実際にやってみる事、それの繰り返しが大切なのです。

 

 

「やりたい」という気持ちを継続させるには、「なぜ?なぜ?」を一つずつクリアし、達成感を味わっていく事が大切

 

 

このように、「上達」には5つのfactorがあり、その中でも「やりたい」という気持ちが重要だと感じております。

 

MYTAでは、スタッフはもちろん、生徒さんにもこの「やりたい」という気持ちを持つ事ができ、持ち続ける事ができるスクールを目指していきたいと思います。

 

 

次回は、「【Break time】身長について」です。

 

 

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