テニスが上手いと強いとは違う??

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Today’s Practice Concept : スイングのチェック

本日からようやくテニスができるようになりました!・・・・・・・まさに、待望!!

本日の練習は、久しぶりと言う事もあり「スイングのチェック」をコンセプトに行いました。ラケット面の真ん中にしっかりとボールが当たっているか「音」を重視し、チェックを行いました。

いい「音」がでていました。しかし、スピンの掛かりが弱く、球速が予想以上に出てしまったボールがあったので、次は「スピンの掛かり」をコンセプトにチェックしたいと思います。

 

本日は、よく話題になる「テニスが上手いと強いの違い」について考えてみたいと思います。

テニスコーチをされている方のブログを拝見すると、「コーチをするのに強いプレイヤーは求められない」と書かれているブログがよくあります。これは、どういうことなのかを考えてみたいと思います。「強い」と「上手い」の基準は何なのかというと「試合で勝てるかどうか」という事だと感じます。「試合で勝てる」のが「強い」、「テニススキルのレベルが高い」が「上手い」になるのでしょうか。・・・・・・・・何かわかるようでわからない感じですね。「テニススキルのレベルが高い」なら「試合で勝てる」はず?!ではないかと思いますね。

 

「テニスで勝つ」には、「スキル」は必須ですね。レベルの高いショットを打てるかどうか、色んな球種を打ち分ける事ができるかどうかはとても大切なfactorです。しかし、こんな話を聞いたことがあります。R.ナダル選手の試合前の練習で、ラリーが3本も続かない(続けない)。凄い思いっきりフルスイングでラリーをしていたそうです。「テニスが上手いプレイヤー」がラリーを3本続かない(続けない)事は恐らくないでしょう。なぜなら、「テニスが上手いプレイヤー」は「ミス」をすることを極端に敬遠すると思うからです。ですので、「テニスが上手いプレイヤー」は練習でのラリーもきっちりと正確に、永遠と思えるくらいにラリーを続けると思います。では、なぜR.ナダル選手はそんな「ミス」とも思える事を練習で行っていたのでしょうか。言わずもがなですが、R.ナダル選手は「強い」ですね。このことをジーッと考えていると、ふと気づく事がありました。

 

「テニスが強いプレイヤー」は一定の「スキル」を「オリジナル化」して活用している

 

R.ナダル選手の練習での「ミス」は、彼なりの調整方法だったのではないかと思います。試合では、環境の変化でR.ナダル選手とは言えども緊張はすると思います。となると、ラケットを十分に振れなくなる可能性があります。R.ナダル選手のプレイスタイルから、あの強烈なスピンは豪快なスイングにありますね。あの豪快なスイングができなくなると、武器が使えない状態になり試合にならないと思われます。だから、練習でしっかりと「スイング」する状態を作っていたのではないかと思います。つまり、ラリーで相手コートに返す事が目的なのではなく、しっかりとスイングができる肩を作っていたと思うのです。

このことからも、「テニスが強いプレイヤー」は「スキル」を自分のスタイルに合った「オリジナル」としていると考えられますね。

では、この「オリジナル」をコーチが生徒さんに教えられるかどうかです。・・・・・・・・「オリジナル」とはそのプレイヤーに合ったスタイルで、そのプレイヤーが強ければ強いほど「オリジナル化」が顕著にみられ、万人が真似をする事は難しくなります。R.ナダル選手のスピンを打てるか・・・・という事です。

テニスが上手いプレイヤー」は「スキルのレベルが高い」のであって、「オリジナル化」はされていない状態です。ですので、万人が真似をする事ができると思います。且つ、「レベルが高いスキル」ですので、非常に参考になり、生徒さんも良いお手本が見れる為、上達も早いと思います。

 

「テニスが上手いプレイヤー」はたくさんの「スキル」を「high-level」で習得している

 

このように考えると、「テニスが上手いと強いとでは違う」という事がわかると思います。

 

但し、「テニスが強いプレイヤー」がコーチをする事ができないかというとそうではありません。R.フェデラー選手のコーチであるステファン・エドバーグ氏、N.ジョコビッチ選手のコーチであるボリス・ベッカー氏、錦織圭選手のコーチであるマイケル・チャン氏、A.マレー選手のコーチであるアメリ・モレスモ氏やヨナス・ラース・ビョルクマン氏は世界でもトッププレイヤーでした。なぜ、「テニスが強いプレイヤー」がコーチをしているのでしょうか。

これは、トッププレイヤーのコーチだからだと思います。R.フェデラー選手やN.ジョコビッチ選手に最早「スキル」を教える事はありませんね。これらのコーチは、「スキル」ではなく、「(経験に裏打ちされた)戦略」を教えていると思います。各トッププレイヤーが何を習得したいかによってコーチを選んでいるんですね。

このことからも、コーチは「スキル」だけを教えるものではなく、「戦略」に関しても教えるものだと感じます。「戦略」とは、「スキル」の使い方です。生徒さんのTypeに合った「スキル」を選び、それをどのように組み立てて使うのかをまとめたものが「戦略」です。

 

このように、「テニスが上手いと強いとでは違う」事を理解できれば、「上手いプレイヤー」と「強いプレイヤー」とでは「コーチング」も違って然るべきだと感じます。

 

私自身、「上手いか」「強いか」と言われれば、まだまだだと思いますが、それらを理解し、目指していこうと思います。

 

 

次回は、「スピン」です。

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