自分のスタイル【その参】

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Today’s Practice Concept : 武器の使用

本日の練習は、棚卸から整理をした武器の活用をシーン毎にしっかりと意識をもって打つ練習をしました。武器は使わなければ持ち腐れ、乱発すれば効果のないものになります。使用するシーンをイメージし、その時に最適な武器を使うことが大切です。

 

自分のスタイルを発見する為にすべき事は、年齢的(経験歴的)に異なると考えます。ジュニア時代にすべき事ベテラン時代にすべき事を理解しなければ、生徒さんにジャストなコーチングができないと思います。そのfactorを考えてみます。年齢差を考慮するベースは「考える力」です。

①ジュニア時代(経験の浅いプレイヤー)

ジュニア時代或いは経験の浅いプレイヤーが「自分のスタイル」を発見する為には、「考える」より「実践」に重きを置かなければなりません。テニス経験が少ないプレイヤーに自分のスタイルとはどんなものなのかを考えてもらっても、経験がない=「考える」材料がない為、答えは出てきません。それでも「考える」事を強要すると、「どこかで見たプレイヤーの「真似」を想像する」しかできないんです。

ですので、ジュニア時代(経験の浅いプレイヤー)に対しては、

 

全てのスキルを先ずは一通り、しっかりと「基本から実践する」事

 

が大切なのです。つまり、「考える」前に「考える為の材料」を与えてあげるのです。これは少し時間のかかる事ですが、ジュニア時代だからこそ時間をかけてブレない上達をさせてあげなければなりません。この部分は、しっかりと丁寧に進めなければならず、今後のテニスにおいてとても価値のある時間として捉える事が大切です。

 

②ベテラン時代

ベテラン時代が「自分のスタイル」を発見する為には、「考える」=「イメージを持つ」事を徹底しなければなりません。経験があっても「自分のスタイル」がないということは、多分に「考えていない」事が原因です。また、「考える」だけの経験(材料)は持っているはずです。「自分のスタイル」とはどのようなものなのかを、ラケットを振らず「考える」時間を持つことが必要なのです。

ですので、ベテラン時代に対しては、

 

ラケットを振り続けるより、しっかりと「考える(イメージする)」事

 

が大切なのです。つまり、ラケットを振る前に「考える」事により自分のスタイルに合うスキルを絞り込み、choiceされたスキルを実践する。ジュニア時代のように全てのスキルを実践する必要もないですし、実践すればするほど迷いが生じます。しっかりとこれまでの経験から「考える」時間を持つ事が大切です。

このようにジュニア時代とベテラン時代、経験の深度によって方法を選ばなければ、「自分のスタイル」を発見できるスピードが変わってくると考えます。

 

次に、ジュニア時代であれば「実践する」、ベテラン時代であれば「考える」事で、たくさんあるスキルから「自分のスタイル」に合うと思われるスキルを絞り込んでいきます

この時に大切な事が「一人で決めない」事です。絞り込む時は一人でも良いと思いますが、ある程度絞り込めた段階で、必ず第三者にチェックしてもらう事が大切です。「自分のスタイル」ですから、自分が決めるものに間違いはありません。しかし、自分一人のchoiceだとやはり「好きなスキル」に偏ります。本当に自分に合ったスキル(スタイル)を見つける為には、第三者の意見も十分に考慮し、自分のchoiceと第三者のchoiceとを比較し、重なったスキルがスタイルになれると考える方が良いと思います。

 

自分のchoiceと第三者のchoiceの積集合が「自分のスタイル」

 

自分で実践した結果、或いは考えた結果をメモに残し、第三者の結果と照らし合わせて「自分のスタイル」に納得する事が大切です。体は心が思わなければ動きません。「自分のスタイル」とは違和感のないスタイルなはずですから、ストレスのないスタイルであるかどうかをしっかりと検討して決める事が必要です。

 

このように、たくさんのスキルから「自分に合うスキル」をchoiceし、第三者の意見と照合しながら、慎重に且つ楽しく「自分のスタイル」を発見できれば、後はそれを磨き続ける事に徹します。

この「自分のスタイル」を磨くというテニスは、本当に楽しいです。誰の為でものなく、誰もやっていないスタイルで「自分だけ」ができるテニスが上達するのですから、楽しくないはずがない訳です。

 

進化の方向性・面白さ → スキルのchoice(実践する・考える) → 第三者を交えて「スタイル」の決定

→ 「自分のスタイル」を磨く練習 → 上達 → 楽しさ

 

単にボールをラケットに当てる、相手コートにボールを打ち返す事だけでなく、「自分だけのオリジナル」を発見する事でもっと楽しく、面白くなります。そうなると、テニスは楽しくて仕方がなくなります。

今の私が正にその状態で、自分の上達だけでなく、人の上達も自分の経験と捉えているので、たくさんの楽しみを持ちながらテニスをしている状態です。とても幸せですね。

 

次は、よく不安定になると言われる「フォアハンド」です。

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